ハリウッド・リポーターによると、ニールセンが報告した初期の集計で1時間以上に及ぶ演説の視聴者数はピーク時には4300万人に達し、7つのネットワークでの視聴率は27.8%だった。8年前に視聴率33.4%を記録したオバマの演説は5240万人の視聴者を集めており、トランプの視聴者数はオバマより約1千万人も少なかったことになる。
最終的な集計で視聴者数の増加も予想されるが、トランプの視聴者数がオバマを下回ったことは確実だ。
各局の生中継のレートについて言うと予想通りFOXニュースの視聴率がトップで6.4%。NBCは5.5%、CBSは4.6%、ABCは4.0%、CNNは3.0%だった。
1月のトランプの就任演説の視聴率も2009年のオバマより低く、視聴者数は18%も少なかった。視聴者数は3000万人を超えたが、最も視聴者を集めたのはやはりFOXニュースだった。
放送終了後のトランプの支持率は1%上昇したが、現在の支持率は43%であり、不支持率が53%もあることを考えると慰みにもならない数字だ。また、現在の43%という数字は就任演説当時の45%を下回っていることも付け加えておきたい。
テレビにしろ演説会にしろトランプにとって聴衆の数は非常に重要だ。トランプの名は今でもリアリティ番組「アプレンティス」のエグゼクティブプロデューサー欄に記載されているが、現在はアーノルド・シュワルツェネッガーが司会を務めている。
トランプは現在もこの番組からロイヤリティ収入を得ており、今年1月からアプレンティスの司会を務めるシュワルツェネッガーの司会ぶりについて「視聴率はボロボロ。最悪の状態だ」とこき下ろしていた。