しかしChromeのプラグイン「Show Facebook Computer Vision Tags」を使えば、フェイスブックのAIがどのような情報を読み取ったのか、そしてどんなカテゴリーに分類したのかが分かるようになった。通常は見えないタグを可視化するプラグインなのだ。
プラグインを導入してフェイスブックにアクセスすると、すべての写真の右上にAIが付けたタグが表示される。フェイスブックが写真からどんな情報を読み取ったかが分かるのは興味深い。
これらのタグは人間が介入せずに画像を検索・分類するために欠かせないものだが、画面読み上げソフトを利用する目の不自由な人にとっては、写真の内容がある程度分かるようになる利点もある。
ちなみにこのプラグインはフェイスブックで表示するすべての画像へのアクセスが必要になるため、試した後は無効にした方が賢明だろう。
プラグインが表示するタグに多いのは「立っている人々」や「屋内」「樹木」といったもので、個人を特定するところまではいっていないようだ。だが、顔認識技術によって個人名のタグを提案する機能はあるため、もしかしたらこのプラグインでは表示できないタグが存在しているのかもしれない。
フェイスブックでは同様の技術を使って不適切なコンテンツを自動的に検出していることも明らかになっているが、そういったタグ付けの検証までを行う勇気は筆者には無かった。