大企業若手が手を組む「One JAPAN」 40社250人の挑戦

山本将裕(左)濱松 誠(中央)大川陽介(右)


山本将裕(左)/NTT東日本
One JAPAN共同発起人。NTTグループ社員の組織活性化、個人の意欲向上を目指す活動をする有志団体「O-Den」。2015年6月創立で、ビジョンは「つないで、変える」。グループ会社をまたいでいる点がユニークで、実際に仕事のつながりも創出。

濱松 誠(中央)/パナソニック
One JAPAN共同発起人。会社の中の「縦・横・ななめ」のつながりをと「One Panasonic」実現を目指し有志の会を結成。全国へ広がり、OB/OGや社内幹部との交流、ハッカソンや「モノ博」など新規事業創出の試みも行う。「未来をつくる」気概で活動する。

大川陽介(右)/富士ゼロックス
One JAPAN共同発起人。有志団体「秘密結社わるだ組」は、「仕事も人生も、自分たちで、楽しくしよう」をモットーに「信頼関係ある人のつながり」をつくる活動。「関係性の質」を高め、思考、行動、結果の質を向上させる「成功の循環モデル」の形成に挑む。



宮川春香(左)、松田年史(中央左)/ホンダ
有志団体「Be Honda(自分らしく生きる)」。2015年から全9回(延べ450人参加)、社会課題を軸に勉強会を開催。自分らしくというビジョンのもと若手社員の「夢のエンジン」が加速するよう、社内外の同世代と議論し、自分をアップデートする場を提供し続ける。

志賀竜也(中央右)/アイシン精機
有志団体「アイシンナンバーワン計画」のミッションは「ものづくりに夢中な『むじゃきな子供』のマインドを広める」こと。部署横断で、20代社員から60代部長クラスが集い、新たなものづくり企画なども生まれ、リクナビNEXT主催「グッド・アクション」受賞。

松坂 俊(右)/マッキャン・ワールドグループホールディングス
有志団体「McCANNMILLENNIALS」はグループ会社内のミレニアル世代を中心に、国境を超えた仲間とオープンイノベーション形式でプロダクト及びサービス開発に挑む。CMディレクションできる世界初AIクリエイティブディレクターの開発で話題に。



山下まいか(左)/川崎重工業
有志団体「パワポテ会」は部門や年齢を超え「真面目」なテーマを「気楽」に語る場。当社製品は鉄道など規模が大きく、経営方針と業務に距離を感じがち。議論・対話を通じ会社・経営への理解を深め、「ジブンゴト」として職場での実践を目指す。

額田純嗣(中央左)/三越伊勢丹
有志団体「未来の風」は2013年発足。ビジョンは「百貨店の枠を超えて、色々な業界の人と意見交換をして、斬新なモノ・コトを生み出そう」。共同発起人は、業界レジェンドの藤巻幸夫と柴田廣次。延べ2,000人と、明日の暮らしの創造に向けて活動。

塚本將二朗(中央右)/毎日新聞社
有志団体「Blue Sly」は、「100年に1度」の変革期にある新聞業界の中で、若手でもやれることをやりたいという思いで、まずは「自分を成長させる場」として外部講師を招き、勉強会を発足。一人ひとりの成長の総和を企業の成長につなげていく。

蜂屋雅司(右)/日本アイ・ビー・エム
全世界のミレニアル世代がつながる本社会長公認の有志団体「Millennial Corps」。約6,000人がつながり、ユニークさをつなげ、会社変革に貢献。社外とつながり「Culture Transformation」を実践。世代の意識調査にIBM Watsonを使うプロジェクトなども。



川村知己(左)/日揮
有志団体「JGC3.0」。日揮の海外展開に次ぐ、新たなイノベーションで「JGC3.0」への変革を起こすため、若手有志が集い「知の探索」「社内外の人脈形成」を柱に活動。全社改革活動の一環。社外取締役による勉強会や社外との交流会を実施。

塚本直樹(中央左)/富士フイルム
One JAPAN設立後の2016年10月に発足した有志団体「くものす」。まるで“クモの巣”のように、強靭で縦横無尽な社内外ネットワークを築き、「人・情報・夢」をキャッチする有志活動。自ら動いて失敗を恐れず挑戦し、楽しく仕事することを目指す。

福井崇博(中央右)/日本郵便
自分たちが引退する30年後にも必要とされる会社であり続けるために、「Target2046」をスローガンに新価値創造や意識変革に挑む有志団体「P∞(ピース)」。地方創生まちづくりフォーラム“まちてん”プロジェクトには、社内公募で多くのメンバーが参加。

石川佳樹(右)/AGC旭硝子
有志団体「Agseed」は「若手のアイデアプラットフォーム」として、100名超のメンバーの情報や人脈、知恵を可視化・共有化し、それらを活かしたアイデアの実現に挑む。CEO・CFO・CTOなどの経営層への提言、社外とのアイデアソン、交流会も開催。
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文=山本智之、写真=平岩亨

この記事は 「Forbes JAPAN No.33 2017年4月号(2017/02/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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