カナダEVメーカー、ネット資金調達を開始 「トマホーク」の完成目指す

トマホーク (photo courtesy of Dubuc Motors)


テスラは「ライバルではない」

同社はターゲットとする年齢層を、25~65歳までと幅広く設定している。また、背の高い人や大柄な人の「ニッチ市場」も狙っている。マイクは、「身長183~192㎝のドライバーたちに売り込むことで、他社との差別化ができる」と話す。

つまり、同社が狙う消費者層は、米その他各国の大手自動車メーカーのターゲット層とは大きく異なる。そして、マイクはその違いこそ、投資家たちに自社を売り込むポイントにできると考えている。

マリオは同社のこれまでを振り返り、「10年ほど前、まだテスラが創業される前には、私たちがしていることはばかげたことだと見られていた。EVがまだ知られていなかったからだ。パフォーマンスパーツも手に入らないか、見つけても非常に高価だった」と語る。

さらに自社について、「本当の意味での競争相手はいない。自分たちをテスラと比べることもない。イーロン・マスクには、私たちとは異なるモデルとターゲットがある」と述べた。

マスクが自社の取得した特許を公開していることは、よく知られた話だ。EV市場の拡大を加速させるための抜け目ない戦略だが、マリオによれば、「テスラの特許は一つとして必要がなかった。われわれはすでに、かなり類似した別のテクノロジーを開発していた」という。

編集=木内涼子

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