このアプローチは、音楽予算を抑えられるスバルにとってはもちろん、アーティストにとっても良い影響をもたらす。シンガーソングライターのオデッサは、父親が娘にタイヤ交換の仕方を教える様子を描いた2014年のCM「Flat Tire」(パンク)がきっかけで、大手レーベルのリパブリック・レコードの契約が実現した。
CMを観たレーベルのスタッフが楽曲検索アプリshazamを使ってオデッサの曲であることをつきとめたのだ。
米国の自動車市場におけるスバルのシェアは決して大きくないものの、2008年の1.4%から2016年の3.5%へと確実に拡大している。「昔も今も、我々のターゲット層は体験を求めている人々だ。ただ8年前に比べて、より多くの人々により良い方法で届けられるようになった」とスバルの担当者は言う。
スバルのCMを見る機会があれば、ぜひ音楽に耳に傾けてほしい。音楽がもたらす効果に気づくはずだ。スバル「LOVEキャンペーン」のプレイリストはスポティファイでも公開中だ。