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2017.02.26

フレッド シーガルの新しいキーパーソンたちが新たなヴィジョンと戦略を語る

photograph by Yoshihiro Makino


神戸店オープンから始まる日本国内での新たな展開

3月に新たにオープンする神戸店もそう。港があり、海外からの文化の窓口になってきた歴史もあり、日本とカリフォルニアの文化がクロスオーバーするような店舗として計画されました。本国のジョン・フライアソンたちがマーチャンダイジングしてくれる商品もあれば、国内の秀逸なブランドもセレクトして仕入れますし、日本のファクトリーと組んで作るプライベートブランドも並べていきます。

ライフスタイルの提案としては、素晴らしいカリフォルニアワインを揃えたワインバー&レストラン「THE CELLAR AT FRED SEGAL」も併設されます。ショッピングだけでなく、ティータイムや食事など、一日を楽しく過ごせるようなお店になります。

代官山店、横浜店、神戸店の3店舗で、まずはしっかりと世界観をエスタブリッシュさせたのちは、次のステップとして中規模店舗の展開を考えています。ECにも同様に力を入れていくほか、サブライセンス事業の発展も画策していきます。フレッド シーガルではすでに、アパレル以外に雑貨や飲食も含めてさまざまな商品やサービスを取り扱っていますが、この先はもしかしたら、例えば同じ世界観でホテルを手がけるかもしれません。そうしたポテンシャルの大きさも、このブランドの魅力のひとつだと思っています。


左上/神戸店ファザード。石造りの建物内に、2階層の店舗が広がる。入口にはアイビーにFred Segalのロゴのアイコニックな壁面が。他、写真/店内のイメージ。吹き抜けのアトリウムが心地よい空間を演出。

今回は、国境を越えて複数社が絡む中でのライセンス事業となっていますが、ここにいるジョンも含めて、細かく丁寧なやりとりの積み重ねが礎となってきました。スカイプ等を活用し、毎日リアルタイムでコミュニケーションを取りあっています。国境を越えての事業においては、正確なロジックの組み立てと目的共有が第一ですが、加えて、相互理解へと通じる「優しさ」も不可欠であると感じています。これからのフレッド シーガルに、どうぞご期待ください。

創業者、フレッド・シーガルは、もともとスポーツウェアのセールスマンから身を興した人物だったが、ライセンス契約によって日本法人となるMFSJをグループに擁する諸戸ホールディングスの諸戸清光は、林業や不動産業などを本業とする、いわばファッション業界とは縁のない門外漢の人間であった。

フレッド シーガル マネージングディレクターのジョン・フライアソンは、諸戸のことを「長期的な視野を共有し、長期的なバリューを一緒に育てるのに理想的なパートナー」と評したが、諸戸のどんなところに、彼をしてそう語らしめる理由があったのだろうか。

MFSJの重松をはじめ、日本とロサンゼルス現地のスタッフを伴い、この日、ロサンゼルスのCAA本社を訪ねた諸戸に、フレッドシーガルとの提携を決めた理由と、今後の展望、戦略などについて話を伺った。

諸戸 清光(もろと きよみつ)◎諸戸ホールディングス取締役、諸戸林業代表取締役社長、MFSJ取締役

諸戸グループは、家業として受け継いできた環境林事業や緑化事業を根幹に、発電や不動産などさまざまな事業を手がけています。

特筆すべきは、先人の代から1世紀以上の時をかけて育ててきたヒノキの森林の存在で、そこから切り出される木材は、貴重な寺社建築などに使用されています。時を超えた自然との関わり、そしてその先に歴史的文化財との関わりがあるわけですが、近年直面している問題としては、文化財の修復に当たる職人が、後継者不足などの理由から年々減ってきているということが挙げられます。

歴史に培われた、日本の伝統文化と匠の技。それを次代へと繋いでいくためには、今の時代に求められ、さらに国境を越えて世界にも打って出られるような魅力を備えたものづくりと、その効果的なPRが必要であると常々思っていました。フレッド シーガルの日本でのライセンス事業展開の話が舞い込んだのは、まさにそんな折だったのです。
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promoted by フレッド シーガル text by Shigekazu Ohno (lefthands)

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