キャリア・教育

2017.02.28 09:35

「君が必要だ、と言われる社員になるために必要なこと」フォルシア屋代浩子社長


子育ての経験は経営にもとても役立っています。特に子どもが小さいうちは思いどおりにいかないことが本当に多い。忍耐力が非常に鍛えられ、現状打破のための解決策を考える力もつきました。

もちろん、男女問わず、キャリア構築や結婚・出産・子育てについて、考え方は人ぞれぞれです。ただ、もし両方トライしたいという社員がいれば、企業側としては安心してそれにチャレンジできるシステムと社風を整えたい。一方で、社員側も何をやっても許容されるほどの人物になることが大前提だと思うのです。

就業規則や制度などよりも、「君が必要だ」と請われるのに勝ることはない。信頼に値する人物でさえあれば、上司は逆にルールなんていくらでも変更してくれるものなんです(笑)。



5:30 起床
9:30 出勤
10:00〜11:00 全体ミーティング(水曜)
12:00〜13:00 ランチ
14:00〜17:00 会議・お客様対応など
19:00 退社
20:00 帰宅
20:00〜21:00 子どもと食事
21:00 メールチェックなど
23:00 就寝


屋代浩子が大切にするもの>

指輪



南アフリカ共和国生まれなのですが、両親が娘(私)の誕生記念にとダイヤモンドを購入。母がずっと身につけ、私が結婚したときにプレゼントしてくれました。身につけるたび、母の思いの深さを感じられる宝物です。

通勤時間

通勤は自家用車。普段はひとりですが、週に2回は夫の運転する車に。意外とふたりきりの時間はないので、そこで子どもの話や仕事の話をブレストミーティングのように(笑)集中的にしています。

カルティエの名刺入れ



社会人になって初めてNYを訪れたときに五番街で購入。実は名刺入れではなくて、男性用のお札入れなんですが(笑)、薄いわりに名刺もたくさん収まるので重宝しています。

やしろ・ひろこ◎1965年、南アフリカ共和国生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、マサチューセッツ工科大学経営学博士。野村證券、ゴールドマン・サックス証券でデリバティブの開発、マーケティングに従事。2001年にフォルシアを起業。

構成 = 堀 香織 、写真 = yOU(河崎夕子)

この記事は 「Forbes JAPAN No.31 2017年2月号(2016/12/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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