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I'm obsessed with improving the workplace for women.

Photo by Ink Drop / Shutterstock.com

トランプ大統領の入国禁止令をめぐりソーシャルメディア上で始まった、配車アプリのウーバーに対するボイコット運動「#DeleteUber(ウーバーを削除しよう)」が、先週末から再び勢いを得ている。そのきっかけとなったのは、たった一人の女性エンジニアだった。

スーザン・J・ファウラーがウーバーを最近退社した理由についてつづった個人ブログの投稿は、瞬く間に大きな反響を呼んだ。投稿の題名は「ウーバーでのとても、とても奇妙な1年を回想して」だが、内容を読めばすぐに、これが極めて控えめなタイトルであることが分かる。

問題は、彼女が入社から数週間後、上司から性的な誘いを受けたことで始まった。これを異常と思う人もいるかもしれないが、ある調査ではシリコンバレーで働く女性の大半がセクハラ被害を経験しているともされ、これが例外的なケースではないことが分かる。ファウラーによると、セクシュアルハラスメントなどの違法行為に耐えることを強いられていた女性従業員は他にも複数いたという。

彼女の体験談からはさらに、従業員の多くが彼女やその周りに起きている違法行為を助長する風土作りに加担していたという、深く懸念すべき実態が浮かび上がっている。以下は投稿からの抜粋だ。

「私が問題を報告したところ、人事部と上層部の両方から、これは明らかにセクハラで、彼が私を誘っていたことも間違いないが、彼にとってはこれが初犯であり、警告やけん責以上の処分を科すことははばかられる、と言われた。上層部からはさらに、彼は「ハイパフォーマー」(つまり、上長から高い評価を受けている)であり、単なる悪気のない過ちであっただろうことに対し処分を科すことは気が進まないとも告げられた」

ここでの問題は、「隠蔽(いんぺい)は犯罪よりも悪し」という古いことわざで言い表せそうだ。筆者が運営する女性向け仕事の口コミ情報サイト「フェアリーゴッドボス(Fairygodboss)」では、セクハラ被害を受けたとの声は一定数あるもののさほど多くない。これには、一個人の問題行動で会社全体の評価をおとしめるのはフェアではないとの考えが一因となっている。

だがファウラーの経験のように、複数の女性が被害を受けていたり、問題行動を許す風土が根付いていたりする場合は、全く話が別だ。

同サイトに寄せられたウーバー女性従業員の口コミには内容にばらつきがある。これは、同社に関する口コミ自体の数がまだ比較的少ないこと、そして女性投稿者の職種がドライバーからプロダクトマネジャー、経理担当者まで幅広く、一貫した構図が見えてこないことなどが要因だ。

だが、そんな中でも目立つのは、「大学卒業後2~3年の社員が多く、男子学生的な文化」や「私が見る限り、上層部は全員が男性のようだ」といった意見だった。

ファウラーが経験したような出来事が、女性社員の比率が高い企業でも起こるとは想像し難い。実際、ウーバーのトラビス・カラニックCEOが全従業員に宛て出したメッセージの中でも、従業員の男女比は重要な問題として扱われている。カラニックはさらに、社内の多様性に関する調査を行うと発表した上で、「これを機とした組織改善が、私の最重要事項だ」と締めくくっている。

私は、今回のファウラーによる告発が状況の改善につながるだろうと楽観している。だが、この問題がメディアに大々的に取り上げられたことでウーバーが行動を強いられるまで、ファウラーら女性従業員の声が黙殺されてきた事実は、非常に失望すべきことだ。

翻訳・編集=遠藤宗生

 

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