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2017.02.12

日本人が知らないSNSセレブたちの「世界を変えていく力」

ピープルズ・チョイス・アワードに出席したリリー・シン(Photo by C Flanigan/Getty Images)

ここ数年で誕生した新しい種類のセレブと言えば、ソーシャルメディア・スターだろう。百万人を超えるファンたちがお気に入りのインフルエンサーの美容動画をユーチューブで観たり、旅先での写真をインスタグラムでチェックしている。

ここではソーシャルメディア発のセレブの中で、ネット上で得た知名度を活用し、社会に影響を与えようとしている人々を紹介する。(名前の下の数字は各SNSでのフォロワー数)

ダイアン・ゲレロ(Diane Guerrero)
インスタグラム: 130万人/ツイッター:15万5,000人

ネットフリックスのドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」で注目を集めたゲレロは、SNSで移民制度の改革を訴えている。彼女が14歳の時、両親と兄弟はコロンビアに強制送還された。市民権を持っている彼女はアメリカにとどまることが許され、家族の友人に育てられた。
 
ジェームズ・チャールズ(James Charles)
ユーチューブ: 75万人/インスタグラム: 130万人

メークアップのチュートリアルで人気が出た17歳のチャールズは、化粧品会社カバーガールで初となる男性アンバサダーに選ばれた。チャールズは自分のアイデンティティを大切にし、ジェンダーとセクシャリティにおけるこれまでの線引きを打ち壊すことを訴えている。

リリー・シン(Lilly Singh)
ユーチューブ: 1,100万人/インスタグラム:570万人

スーパーウーマンの異名をとるシンはコメディアン、ダンサー、ラッパーという複数の顔を持つ。しかし、彼女が発信するメッセージは「自分を愛することの大切さ」というシンプルなものだ。シンはハッシュタグ#GirlLoveの動画シリーズで女性同士のいがみ合いをなくすことを訴えている。彼女のキャンペーンにはミシェル・オバマ前大統領夫人も参加した。

ジェシー・ウィリアムズ(Jesse Williams)
ツイッター: 197万人/インスタグラム: 180万人

ドラマ「グレイズ・アナトミー」の演技で注目を浴びたウィリアムズだが、彼の名が知れ渡ったのは2016年のBETアワード以降だ。彼が人道支援活動賞の授与式で行ったスピーチは大反響を呼び、「Black Lives Matter(黒人の命だって大切だ)」運動の中心的人物となった。このムーブメントはドキュメンタリー「Stay Woke」の題材にもなっている。

タイラー・オークリー(Tyler Oakley)
ユーチューブ: 800万人/ツイッター: 560万人

ゲイであることを公表しているオークリーは、LGBTQの青少年の支援活動と自殺予防に取り組む組織の支援活動を行っている。彼の主催するキャンペーンにはこれまで100万ドル(約1億1,200万円)以上の寄付が集まり、大きな影響力を与えている。

編集=上田裕資

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