エクスペディアは、傘下に同業種のトリバゴやHotels.com、Travelocity等の企業を持つ。今期の営業利益は1億8,300万ドルで、アナリスト予測には届かなかったが、売上は前期から23%増で20億900万ドルを達成し、予測を上回った。
直近の四半期で、旅行客が同社のサイトで支払った金額は161億ドル(約1兆8,200億円)に達し、前年同期比で8%増。ホテルの利用時間も15%の増加となっている。成長の主要因にはモバイル関連への投資の成功があげられる。アプリユーザーのサイト利用時間は他のユーザーの2倍に達している。
また、サイトのトラフィックの45%がモバイルからで、予約の3分の1近くが携帯端末からのものだった。
エクスペディアは近年、盛んな買収活動を行っているが、通期売上では傘下の予約サイトOrbitzの売上が7億6,400万ドル。民泊のホームアウェイの売上が6億8,900万ドルとなっている。
昨年12月にIPOを果たした傘下のトリバゴも好調で、2016年の最終四半期の売上は前年度比で65%増となった。トリバゴの株価は決算発表後に17%の上昇となり、時間外取引で13ドルの値をつけた。
エクスペディアの世界での売上の61%はホテルの予約からのものだが、パッケージツアーの売上も好調で、予約金額ベースで35%増となった。航空券の予約も32%増。レンタカー予約も30%増となっている。
エクスペディアはオンライン旅行予約の最大勢力で、予約件数では米国の旅行市場の13%に達している。同社は欧州やアジア、ラテンアメリカでもオペレーションを行い、トリップアドバイザーやプライスライン・ドット・コムと競合状態にある。