「グローバル」を狙う中国テクノロジー企業、4分野の最新動向

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4. 「HAX」から生まれるグローバル企業

深センには「次のDJI」としてグローバルを狙う企業も多数ある。その中で一大勢力と言えるのが、地元のハードウェアアクセラレータ「HAX」が支援する企業たちだ。

HAXは今年のCESで82の製品を展示した。中でも注目を集めたプロダクトとしては3Dの動画・音声収録に対応の、世界初のコンシューマ向けVR動画撮影カメラ「SONICAM」や、勃起不全の改善に役立つウェアラブルトラッカーの「Hisens」、1万ドル以下の低価格ながら先進的なコンピュータビジョンを搭載したロボットアームの「ELEPHANT ROBOT」等があげられる。

中国のテクノロジー企業らはいずれも英文字の社名を持ち、欧米ブランドと見分けのつかない形でグローバル展開を狙っている。このまま中国企業の快進撃が続けば、ドナルド・トランプが掲げる「米国の雇用の創出」も実現されるだろう。

現在、市場に出回るiPhoneの裏側には「Designed in California. Assembled in China(設計はカリフォルニア。組み立ては中国)」と刻印されている。しかし、数年のうちには、多くの電子機器の裏側に「設計は深セン。組み立てはアメリカ」と記載される未来がやってくるのかもしれない。

編集=上田裕資

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