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2017.02.10

シリコンバレーの外で育つ米テクノロジー産業 米経済を静かにけん引

Jacob Lund / shutterstock.com


米国のテクノロジー分野への投資といえばこれまで、シリコンバレーのために行われるものとみられてきた。そのため、小規模で一つのものに特化したソフトウェア企業に適した形には、カスタマイズされていない。その結果、米テクノロジー業界の「ミッテルシュタンド」は国の経済の隠れた大きな強みでありながら、その割にはリソースが不足した状態が続いている。

国の隠れた資産といえるその一例が、ルイジアナ州ニューオリンズにあるかつてはコーヒー豆の卸業者だった企業だ。配送に使うトラックのドライバーたちにかかるコストの管理に悩んでいた同社は、安全な業務車両の管理・支払システムを完成させた。このシステムは現在、世界中の数百万の運送業者に導入されている。開発した卸業者の売上高は、1997年には2,000万ドルだった。だが、現在その会社(フリートコア、FleetCor)は時価総額140億ドルの規模に成長している。この20年間の静かな、そして偉大なサクセスストーリーの一つだ。

米国には、フリートコアのような企業が数多くある。現在の米経済を静かに動かしている企業だ。シリコンバレーの同業者たちのように大規模な宣伝活動は行わないが、こうした企業が成長を続け、今後も隠れた存在として米経済を活性化していくことは、驚くべきことではない。

編集 = 木内涼子 文=Bob Morse

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