ビジネス

2017.02.17

27歳で社長就任、老舗「理化電子」の改革を進める戸田泰子

理化電子 代表取締役 戸田泰子


理化電子にはスペシャリストが多い。幼少期から社の成長を見てきた戸田には、彼らへの敬意が人一倍強く、それを言葉にして伝えてきた。一人ひとりに目を配り、誰かひとり欠けても理化電子は成り立たないと訴え続ける。その誠意こそ、古くからいる社員にも「新参者」の彼女が慕われるゆえんだろう。戸田の社長就任後、社員は一人も辞めていないという事実も奇跡的だ。

度胸と誠意を携えた若きリーダーの改革は、社内外問わず、誰もが応援の意を見せている。

<Questions>
Q 仕事で一番つらかった経験は?
就任時の銀行対応。でも、今は伝えたいことが伝わらない時、悩みます。

Q 好きな言葉は?
「人の輪が幸せの輪になる」という信念があります。

Q 仕事をしていてよかったと思う瞬間は?
社会にどう貢献できるかが事業の根幹なので、お客様が喜んでくれた時。

Q 今後3年間で挑戦したいことは?
当社の社員であることを、全社員が心底誇りに思えるような会社にしたい。


戸田泰子◎1987年生まれ。幼少期はバレエ、サッカー、剣道などにも勤しむ活発な少女だった。海外の自由さに憧れ、高校1年の時、アメリカの全寮制の高校へ2年間留学。上智大学卒業後、大手監査法人系コンサルティングファームに組織関係のアドバイザリーコンサルタントとして従事。2013年、理化電子入社。経営企画室にて、海外拠点との連携の強化、プラットフォーム整備などを手掛ける。15年3月11日、社長就任。

※フォーブス ジャパンは昨年12月19日、日本最大規模の女性アワード「JAPAN WOMEN AWARD 2016」を発表。“働きやすさ”ではなく“真の女性活躍”の促進・発信を目指す同アワードで、戸田泰子氏は革新をもたらすリーダーとして「個人部門賞」を受賞した。

文=みよしみか、写真=セドニック・ディラドリアン

この記事は 「Forbes JAPAN No.31 2017年2月号(2016/12/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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