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2017.02.08

NFL最強の39歳、トム・ブレイディをつくる食生活とは?

photo by Boston Globe / gettyimages


だが、これらの全てが科学的根拠に基づいているわけではない。ブレイディが食べているもののうち、効果が疑わしいのは以下を避けている点だ。

・ナス科の野菜
トマトが炎症を起こす、ナス科は体に悪い──これらは、科学的な検証の結果、明らかになったことだろうか? トマト、ピーマン、ナスいずれも豊富な栄養素を含んでいる。

乳製品
もちろん、それほど大量の牛乳やヨーグルトは欲しくないだろう。だが、乳製品にも重要な栄養素が含まれている。

キノコ類
キノコは銅、リン、ビタミンB-2とB-5、さまざまな抗酸化物質などを含んでいる。キノコ類を避けることについても、科学的な根拠があるのかどうか不明だ。

グルテン入り
ブレイディがセリアック病、またはグルテン過敏性だとは聞いたことがない。ニューヨークにあるベス・イスラエル・メディカルセンターでセリアック病の臨床研究を行う主任医師によると、これらの病気ではない場合、グルテン摂取を避けても「大半の人には目立った効果がない」という。

グルテンフリーの食品は、その他の一般的な食品より高価だ。(病気ではないのにグルテンフリーに徹しても)ただ無駄遣いをしているだけ、ということになるだろう。

食用油
ラード(豚脂)をはじめ、動物性の油を使うよりも、植物油で調理する方が体に良いことは確かだ。しかし、種類の異なる植物性の油がそれぞれどのように違うのかについては、まだあまり明らかになっていない。

ブレイディのような食生活をするにはお金がかかる。食事摂取基準に従うことは理にかなっているが、その他の点ではどうだろうか?何を食べるべきか考えるときには、科学的な研究の結果に基づき勧められていることを参考にすべきだ。誰かの「食べるのをやめたら調子がいいよ」との言葉に踊らされるべきではないだろう。

編集 = 木内涼子

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