マネー

2017.02.06

IPO申請のスナップ、上場時の株式購入を賭けとみる3つの理由

Photo by Astrid Stawiarz/Getty Images


インスタグラムの「stories(ストーリーズ)」はフェイスブック上の友人やフォロワーたちを探したり、そうした人たちとつながったりすることがより簡単になっており、スナップチャットのストーリーズよりもシェアしやすくなっている。

ソーシャルメディア・エグザミナーは、「スナップチャットはユーザーたちに投稿者のビジネスや生活の内側を見せる機会を提供するが、簡単に他のユーザーとつながることはできない」と指摘している。

3. 一般株主への対応

スナップには、フェイスブックと共通するものがある。それは、共同創業者たちが決定的な議決権を持つことだ。もちろん、フェイスブックの創業者であるマーク・ザッカーバーグも議決権の過半数を保持しており、株主に「非友好的」だ。だが、スナップが計画しているのは議決権のない新株のみの発行であり、共同創業者であるエヴァン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)とロバート・マーフィー最高技術責任者(CTO)は上場後も、合わせて議決権の89%近くを持つことになる。

申請書類には、「スピーゲル、マーフィー両氏がスナップの利益と考えるものが、一般株主の利益と一致しない場合もあり得る」との記述もある。スナップ株を購入するということは、同社が毎四半期、見通しを超える業績を上げることに賭けるということだ。そうした成長が実現されなければ、株主は同社株を売却することができる。ただし、取締役会に対し、より良い経営幹部チームを組織するための交代を求めることはできない。

IPOでスナップの株価は上昇するだろう。ただし、それから数か月で下落する可能がある。同社が急成長を遂げ、利益性を高めるための道筋を示すことができれば、将来にはより理にかなった「エントリーポイント」が見えてくるのではないだろうか。

編集=木内涼子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事