世界に溢れる「偽ニュース」から学べること 人を動かす情報とは何か

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2. 沈黙の意味

職場の誰かが最近自分と話をしないからといって、その人に嫌われたのではと思い込んだことが、何度あるだろうか?何も言わないこと、あるいは意図的に情報を伝えないことは、そうした(大抵の場合は否定的な)思い込みにつながる。

そうしたときに私たちは、自分から真実を探してみようとする必要がある。聞いてみれば、次のようなことを確認できるかもしれない──「立ち寄っておしゃべりをしなかったのは、大きな仕事の締め切りが迫っていることを知っていたから、私の仕事の邪魔をしたくなかったからだった」

3. 伝えたいことの要点

偽ニュースが明らかにしたのは、情報の細かい部分は見落とされる場合が多いということだ。だが、ヘッドラインや中見出し、箇条書きにされたことは記憶に残る。何かを強調したい時には、会話の中でまずその点を最初に伝えることだ。メールで伝えるなら、タイトルにしたり、箇条書きで記したりすることだ。

4. うそと「色付け」の微妙な境界線

リンクトインに公開する企業や幹部のプロフィールなどを専門に扱うコンサルタント、リンクトスーパーパワーズの創業者は、「できるだけ良い印象を与えようとする中でも、不正直にならず、本当の自分自身を示すことが重要だ」指摘する。うその情報は遅かれ早かれ、いつか見抜かれる。

「ほとんどの人が、自分が本当に素晴らしく、興味深い人であることに気付いていないだけなのだ」という。

「偽ニュース」に今ほど注目が集まったことはない。情報の誤った解釈が加速すれば状況が悪化するのは当然だが、私たちはそこからも前向きに学ぶことができる。私たちの怒りや分断、混乱が意味するのは、私たちは偽ニュースなど欲しくないということだ。

編集 = 木内涼子

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