ベゾスの資産額は現在、推定694億ドル(約7.8兆円)で、資産額712億ドルのZARA創業者のアマンシオ・オルテガに次いで、世界長者番付の4位となっている。
アマゾンの今期決算は利益ではアナリスト予測を上回ったものの、売上では予測を下回った。一株当たり利益は1.54ドルで、アナリスト予測は1.35ドルだった。総売上高は437億4,000万ドルで、冬のホリデーシーズンの売上増を見込んだアナリスト予測は446億8,000万ドルだった。アマゾン株は840.18ドルで2日の取引を終了し、現地時間17時には805.26ドルまで下落した。
2016年はベゾスにとって波乱の年だった。昨年10月に発表された「フォーブス400」でベゾスは米国で2番目に裕福な人物になり、過去15年にわたりこの地位にあったウォーレン・バフェットの資産額を上回った。ベゾスの資産額は2015年から2016年の間に200億ドルの上昇を遂げ、彼は「1年間で最も資産額を伸ばした人物」だった。
11月の大統領選挙でドナルド・トランプが予想外の勝利を収めた後、アマゾン株は1週間にわたり急降下を遂げ、米国のビリオネアとしては他の誰よりも被害を受けたのがベゾスだった。選挙前にベゾスの資産額はビル・ゲイツやZARAのオルテガに次ぐ世界3位だったが、トランプの勝利後にウォーレン・バフェットの資産額が他の誰よりも急増し、ベゾスは資産額でバフェットに3位のポジションを奪われた。
2月2日の取引終了時点では、アマゾン株は、11月14日の底値を比較すると17%近い上昇となっており、ベゾスの資産額も10億ドルの増加となっていた。しかし、バフェットの資産額731億ドルと比較すると、その差は大きい。
決算発表後のアマゾン株の下落により、ベゾスの資産額のバフェットとの差は37億ドルにまで膨らむこととなった。
ジェフ・ベゾスが「フォーブス400」に初めて登場したのは1998年で、当時の資産額は16億ドルだった。