人工知能で「出遅れ」のアップル アマゾンらのAI連合に加入

Photo by Justin Sullivan/Getty Images


アップルはこれまで参加を拒否していた

これまで、AIを含むコンピュータ・サイエンスは、企業の枠を超えた産学連携によって大きな発展を遂げてきており、秘密主義を貫くアップルには批判が集まっていた。アップルにとっても負の影響は大きく、優秀な人材を競合に奪われ、AIアシスタントの普及ではアマゾンやグーグルの後塵を拝している。

Horvitzによると、団体の設立以前からアップルに参画を打診してきたが、アップルは拒んできたという。「恐らくアップルはiOS 10とiPhone 7のリリースを控え、準備が整っていなかったのだろう。我々は、常にアップルを設立メンバーとして扱ってきた」とHorvitzは言う。

「アップルは、AIの研究を前進させるためには産学連携に加わることが重要だということにようやく気が付いたのだろう。マイクロソフトは何年も前からそう考えていた。AIの基礎研究をオープンに行いながら、各社が競争力を維持することは可能だ。今回のパートナーシップをきっかけに、アップルが社会やステークホルダーと関わり合いながらAIの開発を進めていくことを期待したい」とHorvitzは述べている。

編集=上田裕資

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