購入した新車を10年以上にわたって保有していた人の割合は、中古車情報サイトのアイシーカーズ・ドットコム(iSeeCars.com)が1981~2006年モデルを対象に行った調査の結果、全モデル平均で12.9%であることが分かった。中でも長期保有されていた割合が最も高かったのは、トヨタの中型SUV「ハイランダー・ハイブリッド」。初代オーナーの30%以上が、10年を超える期間にわたって保有していた。
また、長期保有されていたモデルのトップ10は全てが日本車で、トヨタとホンダ、スバルの3社が独占した。さらに、米国の消費者の嗜好の変化を反映し、上位10モデルのうち1モデルを除いて、全てがクロスオーバーSUV、またはミニバンだった。
ブランド別でもトヨタが「勝利」
初代オーナーが10年以上保有していた割合をブランド別にみた場合も、1位はトヨタだった(22.2%)。次いでホンダ(20.2%)、スバル(19.1%)、アキュラ(17.8%)、ヒュンダイ(17.4%)となった。このカテゴリーでは、米国メーカーでは唯一、GMCがトップ10に入った(13.0%で10位)。
アイシーカーズによると、中・大型モデルは商用車またはレンタカー用として購入される場合が多く、平均以下の期間で所有者が変わる一因になっているという。また、欧州メーカーの高級車も、2~3年でリース契約されることが多い。
調査方法
アイシーカーズは2016年1月1日~10月30日の調査期間中に再版された1981~2006年モデルの中古車2,500万台について、登録情報や走行距離、整備・事故・売買履歴などに関する情報を記録したCARFAX(カーファックス)データに基づき、詳細を分析した。
新車の販売台数が100台以下のモデルと、すでに生産が終了しており、2016年型が販売されていないモデルは対象から除外した。
以下、新車で購入した人が10年以上にわたって長期保有していた割合が最も高い10モデルを下位から順に紹介する。
初代オーナーによる長期保有の割合が高い10モデル
10位 ホンダ・オデッセイ / 24.0%
9位 レクサス・RXハイブリッド / 24.1%
8位 スバル・フォレスター / 24.2%
7位 トヨタ・RAV4 / 24.9%
6位 ホンダCR-V / 25.2%
5位 ホンダ・パイロット / 27.2%
4位 トヨタ・シエナ / 28.7%
3位 トヨタ・ハイランダー / 29.0%
2位 トヨタ・プリウス / 32.0%
1位 トヨタ・ハイランダー・ハイブリッド / 32.1%