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I cover entrepreneurs and small business, with a focus on financing.

okcm / Shutterstock, Inc.

データ解析を駆使し、米国人の住宅の買い方を変えるスタートアップ企業、OfferPadが合計2億6,000万ドル(約294億円)の資金調達を行った。そのうち3,000万ドルは株式との交換で、2億3,000万ドルはLL Fundsからの借り入れだ。同社はこの資金を事業の拡大に用いる。

住宅売買の分野では既にOpendoor社がユニコーン企業となったことが知られるが、OfferPadはテクノロジーを駆使し、わずか数日で家を売りたいオーナーに最高額のディールを提供することが特徴だ。今回の資金調達でOfferPadの評価額は1億1,000万ドルとされた。

OfferPadは2015年にジェリー・コールマン(43)とブライアン・ベア(40)が設立した企業。コールマンはInvitation Homesの共同創業者としても知られ、Invitation社は最近IPO申請を行い、今後15億ドルの資金調達を目指している。Invitation社は家屋のレンタル事業を手がけ、全米に5万軒の物件を保有する。

2014年にInvitation社を去ったコールマンは声明で「我々のビジネスには巨大な成長の機会があります。売上目標はあえて明確にはしませんが、弊社のビジネスモデルは今後さらに多くの顧客らの支持を得ると確信しています」と述べた。

住宅用不動産市場は年間取引額が1.4兆ドルに達しているが、長い間既存のビジネスモデルに留まっていた。Opendoorや OfferPadらはテクノロジーを用い、この分野に変革をもたらそうとしている。機関投資家やベンチャー投資家らも、この分野から巨大な利益をあげようとしている。

現時点でOfferPadの取引件数は数百件レベルだが、コールマンは今後2か月程度で1千件に達すると見込む。同社の売上は住宅の取引額の9%で、ここには通常6%程度の宅地取引手数料や、リスク保証料が含まれている。これまでの同社の売上高はおよそ2,000万ドルだという。

競合のOpendoorの撃破を目指す

コールマンとベアの二人は当初、アリゾナ州で自己資金で会社を立ち上げ、これまでに拠点をフェニックスやラスベガス、ソルトレイクシティ、タンパ、オーランド、LAの6地域に拡大した。全米拡大を目指す同社は2020年までに30都市への進出を計画中だ。

フィラデルフィアに本拠を置き14億ドルを運用するLL Fundsからの資金を得たことで、創業者らはアトランタやシャーロット、ナッシュビル、さらにはカリフォルニアへの進出を目指す。今年は4から6都市で新規に拠点を開設する。一方、競合のOpendoorは2018年に全米30都市での営業開始を目指している。

コールマンはOfferPadの強みを、彼らのチームが不動産業界の深い知識を持っていることだと語る。彼とベアの二人はこれまで10万軒以上の家を販売した実績を持つ。この経験から彼らは独自のアルゴリズムを生み出し、ロサンゼルスのような大都市の物件や、戦前に建てられた物件など、査定が難しい家に関しても適切な値付けが行えるという。

アルゴリズムをベースとしたビジネスにはリスクがつきものだ。値付けを誤った場合、巨額の損失を生む危険もあるが、コールマンらは彼らのやり方に自信を持っている。「心配はありません。我々はこの分野で最も経験を積んだチームなのですから」とコールマンは述べた。

編集=上田裕資

 

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