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2017.01.28

3つの視点で社を選出! 「日本の起業家ランキング」特別賞

選出された9社のロゴ

「日本の起業家ベスト10」と共に、社会貢献、経営者、カッティング・エッジ賞という特別賞に輝いたのは?


■社会貢献賞

「世界をより良くするために」ー社会的意義の大きい目標に挑戦している企業を選定した。

1. 岡田光信 / アストロスケール
2. 杉江 理 / WHILL
3. 湯野川孝彦 / すららネット

選定理由:アストロスケールの岡田光信は、世界で1社しかない「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の除去を目指す宇宙スタートアップ。世界ではじめてスペースデブリ観測衛星を打ち上げる計画をしている。活動を終えた人工衛星やロケットの破片などのゴミ(デブリ)が、人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大変な被害をもたらす。人工衛星が増え続ける中、世界的課題である“持続的な宇宙開発”という「壮大なミッション」を抱き、容易ではない挑戦をしている点を高く評価した。

■応援したくなる経営者賞

グローバルでの挑戦、構想力や優れたチームなど、今後の活躍に期待したい経営者を選定。

1. 福山太郎 / AnyPerk
2. 伊東 学 / 日本エンブレース
3. 北川 烈 / スマートドライブ

選定理由:Anyperkの福山太郎は、シリコンバレーで挑戦中の若き起業家。現在28歳の福山が本場・シリコンバレーの地に降り立ったのは24歳の時。有名アクセラレーターのYコンビネーター出身で、同地で最も知られる日本人起業家の一人へと成長した。現在、低価格で福利厚生のアウトソーシングサービスを提供。アメリカに本社を置き、孤軍奮闘し、メジャーリーグに挑戦をした野茂英雄選手を彷彿させる。こうした「大きな挑戦を続けている」という姿勢が評価につながった。

■カッティング・エッジ賞

最先端の研究・開発力で、世界にも類を見ないユニークな構想の実現を目指す企業を選定した。

1. 尹 祐根 / ライフロボティクス
2. 関山和秀 / スパイバー
3. 中村友哉 / アクセルスペース

選定理由:ライフロボティクスの尹祐根は、世界で唯一の「肘がない」という協働ロボットの開発・販売を行うスタートアップ。産業技術総合研究所の研究者による独自かつユニークな技術が、「人手不足」という言葉をなくすというミッションのもとに実装され、すでにトヨタ自動車、オムロン、吉野家など多岐にわたる分野の大企業に導入されている点が評価された。欧州や東南アジアなど海外展開も期待できる、世界で通用する協働ロボットの可能性が高い評価につながった。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.30 2017年1月号(2016/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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