アンドロイドの「パターンロック」は最悪の安全性という研究結果

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スマホの画面をロックするのに「1234」や「0000」といった簡単すぎるパスワードを使うのは得策ではない。アンドロイド端末ではパスワード以外に「パターンロック」認証も多く使われるが、このパターンロック認証は思ったよりも簡単に突破可能なことが明らかになった。

研究チームによると、わずか5回のトライでパターンロック認証は解除可能だという。それはスクリーンに手垢が残っているからというわけではない。驚くべき精度でパターンロック認証を解除できるソフトを開発したのは、ランカスター大学、バース大学、そして中国の西北大学の専門家チームだ。アンドロイドでは5回失敗するとロックされてしまうが、実験では95%の確率で5回以内に解除ができたという。

ロックの解除に必要なのは一般的なスマホのカメラだ。ユーザーがロックを解除している様子をひそかに録画するだけなのだ。研究チームは約9メートルの距離からユーザーを録画したが、その際にスマホの画面が撮影できなくても問題はなかった。

意外なことに、複雑なパターンの方が見破られやすかった。シンプルなパターンの方が、セキュリティは高いと言えるが、それでも1回目での解除成功率は60%にも及ぶ。

これは非常に衝撃的な結果だが、実際は誰かがあなたをひそかに録画し、さらにあなたのスマホを手に取らない限り、この方法でスマホから情報を盗み取ることは不可能だ。しかし、指紋認証などの生体認証機能がついている端末ならば、万全を期してパターンロック認証から生体認証に乗り換えるのが得策かもしれない。

編集=上田裕資

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