アウトランダーPHEVの給電を使うキャンプ場の駐車場にアウトランダーPHEVを停め、リアゲートに腰掛ける竹内氏。バッグからノートPCを取り出し、AC100Vのプラグに電源コードを接続する。現代の登山では、記録用デジカメと通信機器は不可欠。そのための電源確保も重要だ。
「ヒマラヤでの高所登山では、まずロードヘッドと呼ばれる場所を目指してクルマを走らせます。山道を奥地へと進み、それ以上クルマが入れない地点がロードヘッド。それはクルマと人の境界線で、そこからはクルマを降り、自らの足で未知の山の世界へと踏み込まなければならない。同時に、登山を終えて戻る場所でもあり、そこに帰ればクルマが待っている。ロードヘッドで待つクルマに乗り込んだ瞬間、私の登山の輪は閉じるわけです」
登山では常に報告が求められる。山での体験を多くの方々に伝えることが自身の使命であり、登山の魅力を知るきっかけを提供することも、プロ登山家の役目だと竹内氏は考えている。
「PHEVの電源供給機能があれば、クルマに戻ってすぐPCを起動させ、通信機器を使い、その場から登山の報告ができるし、私が目にした光景や、登頂の証となる撮影画像を即時に見てもらうこともできる。また、星空の丘にアウトランダーPHEVを数台用意して、ヘッドライトで会場を照らし、電源を使いプロジェクターで映像を投影して、夜の山の空気の中で登山の報告会をやってみたいですね。野外での活動の報告なのだから、同じ野外で行ったほうがいいと思うんですよ」
登りたい山を思い描いた時から次の登山は始まっている。
登り続けることを自分で選び取り、頂上に立ち、その先にある頂上を見つけて、次の登山を思い描く。この途切れることのない連鎖が登山の魅力なのだ。その魅力を知りたければ、山に登るしかないと竹内氏はいう。
次なる竹内氏の挑戦は、2014年の試登を経て3度目となる人類未踏峰ヒマラヤ・マランフランへの登頂である。先人探検家たちの歩みを想いながら未知のルートを歩む。そして、竹内氏の中では、さらにその先にそびえる未知の山を目指す探求心が走り始めているのかもしれない。
<プロフィール>
竹内洋岳/Hirotaka Takeuchi
撮影=中島ケンロウ1971年東京都出身。プロ登山家。立正大学客員教授。株式会社ICI石井スポーツ所属。世界で29人目(日本人初)の8,000メートル峰全14座の登頂者。幼少より登山とスキーを始め、学生時代は山岳部に所属し国内の登山の経験を積み、20歳で初めての8000m峰登山を経験した。95年にはマカルー(8,463m)に登頂、翌年には、エベレスト(8,848m)とK2(8,611m)の連続登頂に成功した。その後8000m峰を中心とした高所登山を専門に活動を展開している。
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