2016年3月にアプリを発表したグッドブッキーは、これまでにいくつかの成功を収めている。7月にはスタートアップ企業の育成を行うグラウンドワーク・ラボ(ノースカロライナ州ダーラム)を卒業し、フランスの広告会社ピュブリシスが決める賞に選ばれ、約11万ドル(約1,260万円)の賞金を獲得した。
グッドブッキーが営利企業として成功するには、今後ユーザーベースを増やしていく必要がある。スタートアップ企業に関するニュースサイト、エグジットイベント(ExitEvent)のローラ・ベーバーマンは、上述のピュブリシス賞の副賞である、コミュニケーション及びマーケティングのメンターシップがその役に立つだろうと考えている。
同社はまた、ドローンレースの大会(ドローン・レーシング・リーグ)やストックカー競技のARCAシリーズと提携。今後さらに多くのプロスポーツ協会と提携して宣伝や販促を行っていくことを検討している。
だが“慈善賭博”というコンセプトで、十分な人を引きつけることができるのだろうか。ピーズによれば、アメリカ国民が2015年に慈善活動に寄付した金額は3,730億ドル(約43兆円)にのぼり、これは国民が正当な大義には“気前がいい”ことを示している。とはいえスポーツくじの目標は従来、賞金を獲得することだ。グッドブッキーはこうした利己的な動機を、大義のための力に変えることができるのだろうか?
それはまだ分からない。だからこそ創業者たちは、人々にアプリを試してフィードバックを提供してほしいと言っている。彼らは、グッドブッキーのアプリで賭けに勝ち、友人の賭け金が慈善団体に寄付されると知るのは最高の気分だと語る。あなたはどう思うだろうか?