当初は大統領選の結果への不満を表す行進としてフェイスブックで参加が呼び掛けられた草の根レベルの活動だったが、支持は急速に拡大。全米規模、さらには世界規模の活動になった。1月18日午後6持(米東部標準時)までの時点で、米国では首都以外の約150か所以上、世界各国では合計300か所以上で、同様の行進が計画されている。
主催団体のアーティスツ・コミッティー(Artists’ Committee)はこの行進について、女性の権利を訴えるものであり、「反トランプ」を主張するものではないと説明している。また、主催者の公式パートナーである全米家族計画連盟によれば、行進は女性の性と生殖に関する健康への意識の向上と、女性の保護を訴えるのが目的だという。
著名人が続々と賛同を表明
この活動には多くの著名人がソーシャルメディアを通じて支持を表明しており、ファンたちにも参加を呼び掛けている。主催者側によると、この活動には大統領就任式で行われるライブに出演予定のメンバーたち以上に人気のアーティストたちが賛同しており、会場でパフォーマンスを披露する。
大統領選で最も積極的に民主党のヒラリー・クリントン候補を支援した著名人の一人、歌手のケイティ・ペリーも、今回の行進に参加。女優のアメリカ・フェレーラは、アーティスツ・コミッティーの委員長に就任した。
その他にも、女優のジュリアン・ムーア、パトリシア・アークエット、スカーレット・ヨハンソン、ゼンデイヤなどがワシントンでの行進に参加する考えを表らかにしている。
コメディアンで女優のチェルシー・ハンドラーは、サンダンス映画祭に出席するためワシントンでの行進には参加できないが、娘と共に同映画祭が開催されるユタ州パークシティーでの行進に加わるという。
また、賛同を表明している著名人の最年少は15歳の女優ローワン・ブランチャード。ロサンゼルスの会場で演説を行う予定だ。一方、最年長は70歳の歌手・女優、シェール。行進の主な目的は反トランプの主張ではないとされているが、シェールは自身のツイッターで次期大統領への批判を続けている。
首都での行進にはその他にも、ネットフリックスのドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち」に出演する女優たちや、若手の人気女優・アーティストらが多数参加する。