しかしながら米国勢調査局によると、健康増進と環境への配慮の理由から100万人近くが自転車で通勤しているという。自転車レンタルシステムを導入している市も多く、ウーバーやリフトのような配車サービスの成長を考えると、こうした傾向は自動車メーカーにとっての悩みの種だろう。
筆者は先日、イースピン・イーバイクスの最新の電動自転車「フロー」を試乗した。競合他社の電動自転車が2,400ドル(27万円)以上するのに対して、イースピンの1,888ドル(約21万3,000円)という価格は極めて魅力的だ。
通勤・通学者をターゲットとしているフローの特徴は、後部の荷物台に取り付けられているゆったりとしたサドルバッグだ。バックパックも楽に収納できるサイズで、目的地に到着したら簡単に取り外すことができる。
ハンドルバーの中央にあるコントロールモニターには、距離やスピード、バッテリー寿命などの重要なデータが表示される。配線は全て耐水性があり、雨の日も心配ない。LEDのヘッドライトがつき、安全性も優れている。
取り外し可能なリチウムイオン電池(418Wh)を搭載しており、走行可能距離は約50キロ。4時間半で充電が可能だ。電動自動車のバッテリーと同様にライフサイクルが決まっており、この電池の場合は約500回充電することができる。バッテリー寿命は2~4年というところだろうか。盗難対策としてバッテリーはフレームの中に組み込まれている。
また、イースピンではスポーツモデルも発表しており、こちらは伝統的なダイヤモンド型のフレーム構造だ。航空宇宙規格材料のアルミ合金フレームを使用していることから、イースピンの自転車は一般的な電動自転車(約27キロ以上)よりも軽くなっている(約22キロ)。