白人至上主義団体とも交流
ジョンソンは最近、ワシントンD.C.で白人至上主義者の集会に参加している姿が目撃されている。彼は問題行動を数多く起こしているが、オルタナ右翼勢力から絶大な支持を得ている。彼らは、大統領選挙でトランプ勝利に大きく貢献したと言われている。
ジョンソンの友人で、同じくトランプ支持派の「荒らし」として知られるMike Cernovichによると、ジョンソンはこれまでも水面下で政治活動を行ってきたという。「メディアはジョンソンを批判するが、彼が政治にどれだけ大きな影響を及ぼしてきたかを知ったら驚愕するだろう」と彼は話す。
ジョンソンはいち早くトランプの勝利を予測し、大統領選挙のパーティー会場ではVIP席にいる姿が目撃されている。彼は11月8日頃からトランプタワーに陣取る政権移行チームと連携し、ティールをはじめとする執行チームのメンバーと連絡を取り始めた。ペイパルの共同創業者でフェイスブックの取締役でもあるティールは、シリコンバレー人脈とトランプをつなぐ上で極めて重要な役割を果たしている。
ジョンソンは、トランプ政権の人事において、10名以上の候補者をティールに紹介している。その中には、連邦通信委員会(FCC)の委員長候補であるAjit Paiが含まれる。FCCの共和党系委員であるPaiが委員長候補に名が挙がるのは自然な成り行きだが、ジョンソンが推薦したということは、オルタナ右翼勢力もPaiが適任だと考えていることがわかる。Paiにコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。
ジョンソンは「ピーター・ティールとは共通の敵がいるが、面識はほとんどない」としてティールとの関係を否定した。彼の言う共通の敵とは、ティールが廃業に追い込んだゴーカー・メディアのことだ。ゴーカー・メディアは、元プロレスラーのハルク・ホーガンからプライバシー侵害で訴えられ、巨額の損害賠償によって破産に追い込まれた。
ティールは、ホーガンの裁判費用を密かに支援していたとされる。ジョンソンも、中傷記事を掲載されたとしてゴーカー・メディアを名誉棄損で訴えているが、ジョンソンが最初に相談を持ち掛けたのが、ティールがホーガンの裁判で使った弁護士事務所「Harder Mirell & Abrams」だった。その後、ロサンゼルスの弁護士事務所が引き継ぎ、現在はゴーカー・メディアの破産を受けて裁判は中断している。