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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

セールスフォース・ドットコム会長兼CEO / マーク・ベニオフ (photograph by Robert Gal lagher)

今年の6月、マイクロソフトはリンクトインを買収し、世界をあっと言わせた。260億ドルに上る買収劇に敗れたクラウドサービス大手「セールスフォース」のマーク・ベニオフ(52)はそのことを冷静に振り返る。

「私も夢中になりすぎていたのかもしれない。アイデアがあると、それを手放すのは簡単じゃないよ」

とはいえ、同社が進めてきた過去のM&Aは着実に実を結んでいる。

9月に発表した「アインシュタイン」もその一つだ。2年前に買収したRelateIQを皮切りに多くのAI(人工知能)関連企業を買収し、AI機能搭載のCRM(顧客管理)プラットフォームを作り上げた。

ベニオフは、こうした有望なスタートアップを探すことに貪欲である。若い起業家から情報を集め、彼らに学ぶことで、「初心」に返ろうとしているという。

当然、パーティーでも情報収集を怠らない。気になる会社があれば、すぐにその名を部下に伝える。

「今は遊ぶ時間じゃないんだ。ここにこそ、本当の宝物がある」

マーク・ベニオフ◎大学卒業後、ソフトウェア開発企業「オラクル」に入社。共同創業者ラリー・エリソンに見込まれ、同社の最年少副社長に就任。1999年にセールスフォース・ドットコムを創業し、同社のCEOとして年間売り上げが8億ドルの世界的企業へと育て上げた。慈善活動に熱心なことでも知られ、教育や医療に多額の寄付をしている。

文=Forbes JAPAN編集部

 

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