ビジネス

2017.01.15

トランプを支える2人の息子 ジュニアとエリックの生い立ち

ドナルド・ジュニア(左)とエリック(右) (Photo by Bobby Bank/WireImage)


トランプとイヴァナの間に生まれた末っ子のエリックも、父親のビジネスと共に成長した。次期大統領は1996年、ワシントンポストを所有していたユージン・メイヤーからニューヨークにある200エーカー以上の不動産を買い取ると、2人の息子にリノベーションを任せた。

「芝刈り機に乗って芝生を整備したり、木や鉄筋を切ったり大理石を敷き詰めたり、電気系統を整備したりしました」とエリックは2014年にフォーブスに語っている。「父親から受けた、開発に関する初めてのレッスンでした」

2006年にトランプ・オーガナイゼーションに入ったエリックは、ゴルフ事業を担当してきた。父親がマイアミにあるゴルフリゾート「トランプナショナル・ドラル」を2012年に1億5,000万ドル(約172億円)で購入すると、その後3年に及ぶリノベーションを手掛けた。ほかにもアメリカにある10のゴルフクラブやレジャー事業のライセンシング契約などを担当している。

同じくトランプ・オーガナイゼーションに勤務するイヴァンカは夫のジャレッド・クシュナーと共にワシントンDCに転居する予定だ。夫婦の資産は少なくとも18億ドル(約2,059億円)と言われているが、イヴァンカだけでなく不動産開発企業クシュナー・カンパニーズのCEOである夫も、それぞれの役職を退任する予定だ。

大統領選では義父のために選挙戦のデータ収集・分析に関するオペレーションを統括したクシュナーは、ホワイトハウスの上級顧問に起用される。イヴァンカも大統領選挙で大きな存在感を発揮したが、まだ政府内の役職は与えられていない。

編集=上田裕資

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