会員の情報はもちろん、アイテムの返品率も企業にとって重要なマーケティングデータになる。同社によると、会員は2回目のデリバリーで、初回分と同数以上のアイテムをキープしているという。シリーズAで調達した資金は、インフラ整備やデータ分析などの機能強化に投入される予定だ。会員の申し込みも増えており、昨年末の時点で、3,000人以上がウェイティングリストに入っている。
会社は始まったばかりだが、ブルーメンソールの起業家としてのキャリアは長い。ファッション業界のPRなどを経て、アクセサリーブランド「Rachel Leigh」を起業。自身の手作りアクセサリーから始まった同ブランドを8年間で世界展開するまでに成長させ、2012年にライセンスを売却した。また、J.クルーなどの商品を手がけたこともある。さらに、夫のニール・ブルーメンソールが共同創業したメガネ通販「ワービー・パーカー」(Warby Parker)でアドバイザーを務めた経験を持つ。
「私はなりゆきで起業し続けているようなもの」と話すブルーメンソールの目標は、消費者一人ひとりにリスクのない、パーソナライズされたサービスを提供し、子育て世代の暮らしをよりシンプルにすることだ。「ぴったりな服を、ぴったりなタイミングで届ける。それが私たちの仕事です」