米調査会社オートデータによると、米国市場の同年の累計販売は、約1,755万台。(ライト)トラックの販売台数が全体的に増加しており、最も大きく伸びたのはSUV(21.6%増)だった。次いで、クロスオーバーSUVが8.5%増、ミニバンが8.0%増となった。
そうした中で、昨年「最大の負け組」となったのは、メーカーを問わずセダンだった。小型・中型はそれぞれ前年比で-8.4%、-8.1%を記録。大型セダンは-44.7%の下げ幅となった。
中でも最も苦戦したのは、高級セダンの2モデルだ。アキュラは旗艦モデルRLXセダンの販売台数が1,478台で、前年比-32.7%。また、キアはK900が同-67%の834台を販売するにとどまった。
“敗者”20モデル・リスト
2016年に販売台数が最も減った20モデルは、以下のとおりだ(英語名のアルファベット順、割合は前年比、かっこ内数字は年間販売台数)。
・アキュラ RLX -32.7%
・アルファ ロメオ 4C -27%
・BMW 6 シリーズ -51.5%
・シボレー SS (3,013台)
・ダッジバイパー -9%
・フォード・フィエスタ -24.3%
・フィアット 500L -59%
・キア K900 -67%
・レクサス CT 200h -39.3%
・レクサス LS -22.3%
・リンカーン MKT -14.2%
・日産 GT-R (698台)
・日産 クエスト (1万1,115台)
・スバル BRZ -19.6%
・スマート フォーツー -17.0%
・トヨタ 86/サイオン FR-S -29%
・トヨタ ランドクルーザー -37.9%
・フォルクスワーゲン ビートル -30%
・フォルクスワーゲン CC -44.8%
・フォルクスワーゲン トゥアレグ -40%
上記の20モデルを選ぶにあたっては公正を期すため、次のモデルは対象から除外した。
・価格10万ドル(約1,142万円)以上で、生産台数が当初から限定的
・発売から間もない
・値引き販売を実施
・2016年中に大幅なモデルチェンジを実施
消費者にとっては明るい面も
「最大の敗者」を決めるための今回の調査の中で、明るいと言える側面があるとすれば、ディーラーが余剰在庫を一掃するため、大幅な値下げに踏み切っていることだ。例えば2016年型モデルのBMW6シリーズ、リンカーンのクロスオーバーSUV・MKTはそれぞれ、5,000ドル、最大4,250ドルの値引きを行っているディーラーがある。