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2017.01.16 08:00

世界が注目! 期待のスタートアップ日本の50社

日本のスタートアップ50社のロゴ(一部抜粋)

世界は「スマートフォンからテクノロジー」へと潮流が変化している。この流れは日本の“強み”が生きる機会となるはずだ。世界がこれから注目すべき、日本のスタートアップ50社を選出した。

■リバーフィールド

東工大発、医療ロボットベンチャー。空気圧の精密制御技術を用いた内視鏡操作システムや、次世代手術支援ロボットシステムを開発。

創業者:原口大輔
創業年:2014.5
資金調達:東レエンジニアリング、beyond next ventures、ジャフコから約8億円

■カブク

目指すは「モノづくりの民主化」。個人、法人向けの3Dプリンターを用いたワンストップ製造プラットフォーム「rinkak」を提供。

創業者:稲田雅彦、足立昌彦
創業年:2013.1
資金調達:グローバル・ブレイン、電通デジタルHDなどから約10億円

■リキッド

生体認証のみでの超高速決済「Liquid Pay」を世界初の規模で実現。ハウステンボス、イオン銀行ほか大手が続々導入。

創業者:久田康弘
創業年:2013.12
資金調達:伊藤忠、電通国際情報サービス、セゾンV、UTECなど

指先をかざすだけで「買い物ができる」「ATMからお金をおろせる」「ホテルのチェックインができる」ー。パスワードもIDも不要。これまで1対1だった指紋認証を1対Nでも可能にした革新的な技術をもつ。そんなIoTならぬIoP(ヒトのインターネット)の世界を目指す。すでにハウステンボス、イオン銀行などで導入されている。さらにインドネシアなど海外展開も視野に入れる。

■ソラコム

格安で利用できるIoT 通信プラットフォーム「SORACOM Air」などを提供。本年5月に24億円を調達、年内に欧州進出予定。

創業者:玉川 憲
創業年:2015.9
資金調達:WiL、IVP、三井物産、未来創生ファンド、Pavilion Capitalから約37億円

■チャレナジー

台風でも発電できるプロペラのない「垂直軸型マグナス風力発電機」を開発中。沖縄にて世界初の実証実験をスタート。

創業者:清水敦史
創業年:2014.10
資金調達:

清水は大手電機メーカーで研究開発をしていたが、東日本大震災とそれに伴う原発事故を目の当たりにし、エネルギーシフトの革命を決意。プロペラではなく円筒を気流中で自転させた際に発生する「マグナス力」による発電が特徴で、超強風でも発電可能。クラウドファンディングで目標の2倍となる400万円超の支援を集め、東京・墨田区の町工場などと協力して、試作機開発や実験を行う。

■ウィル

米国および日本に本拠を置く、電動車いすベンチャー。機能性・デザイン性に優れた画期的な車いすを開発。

創業者:杉江 理
創業年:2012.5
資金調達:Eight Roads Ventures JAPAN、未来創生ファンド、INCJなどから約31億円

「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」という、ひとりの車いすユーザーの声が開発のきっかけ。米国・日本市場で展開し、今年、米FDA認証を取得。最小回転半径70cmと狭いスペースでも楽に移動でき、家の中でも外でも乗りこなせる。芝生の上や砂利道でも走行可能、7.5cmの段差を超えることもできる。また、パソコンのマウスのように片手で直感的に操作できるのも特徴。

■アクセルスペース

わずか10kg、超小型&超低コストの人工衛星の設計・製造・打ち上げを手がける。独自技術で世界的にも圧倒的なコスト競争力を誇る。

創業者:中村友哉
創業年:2008.8
資金調達:グローバル・ブレイン、三井物産、SMBCVC、SBIVなどから約19億円

■アストロスケール

小型衛星は故障すれば永遠に衝突・増殖する「宇宙ゴミ」に。これを特殊粘着剤で捕獲する宇宙のお掃除ベンチャー。

創業者:伊藤美樹、岡田光信
創業年:2015.2
資金調達:INCJ、ジャフコ、エンジェル投資家から約48億円

■アイスペース

宇宙ロボット開発ベンチャー。創業者袴田はグーグルの月面探査国際レースに参戦する日本チーム「HAKUTO」の代表も。

創業者:袴田武史
創業年:2013.5
資金調達:

■QDレーザ

目の網膜に直接映像を投射する「網膜走査型レーザアイウェア技術」で、視覚障害者の視力補助するメガネ型装置の開発など。

創業者:菅原 充
創業年:2006.4
資金調達:みずほキャピタル、東京リース、リアルテックファンドなど

富士通と共同開発する、「網膜走査型レーザアイウェア技術」。小型カメラで撮影した映像をレーザー光で目の網膜に直接投影し、極度の近眼や角膜に障害がある人の視力を補助するメガネ型装置を開発。国内の臨床研究では白内障患者などの視力が0.4〜0.7になったという。ドイツで臨床試験(治験)を開始、国内での治験も目指す。ヘッドマウントディスプレイなどに応用も視野に。
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文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.30 2017年1月号(2016/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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