【対談】マイネット副社長xメタップス副社長「5年後、10年後のこと」

マイネット取締役副社長の嶺井政人氏(左)とメタップス取締役副社長の山崎祐一郎氏


谷本:では今度は未来に目を向けて。5年後、10年後の会社の展望について教えてください。

山崎:5年後には、今メタップスが投資しているフィンテックやAIといったテクノロジーをベースにしたサービスやプロダクトが普通に使われていると思います。その未来が本当に訪れたとき、自分たちが主人公になっていたいというのが最初の目標です。

10年後はさらに拡大して、日本のネットベンチャーが成し得ていない、グローバルでも安定した収益力を持つ企業にしていきたいと思っています。

メタップスは現在海外にも展開し、すでに売上げの半分以上が海外からですが、急成長とともに組織に様々な課題が降りかかってきます。ファイティングポーズを維持しながら、ディフェンスにも投資し、成長を疎外しないような組織体制を築きたいです。

嶺井:私はまず5年後、会社をメガベンチャーにしていたいと思っています。今はスマートフォンゲームのM&A事業が会社の軸となって急成長していますが、将来的には今のように単一事業ではなく、領域ナンバーワンの成長事業を複数持つメガベンチャーに会社を育てていきたいと考えています。

そして10年後には、何千億円、何兆円規模の事業をつくり、世の中を動かしていける会社を目指しています。

一方、私個人は、5年後も10年後も変わらず、経営者として成長し続けていきたいと心の底から思っています。事業の大きさは、経営者の力量に比例します。私が経営者として成長することでより一層、大きな事業、大きな価値をつくっていくことができると思います。

谷本:最後の質問です。自分が年を重ねて死を迎えたとき、人々にどのような人だったと語られたいですか?

山崎:難しい質問ですね(笑)。うーん……。「一人の日本男児として、できる限りのことをやりきった」と言われたいです。甘えれば甘えるほど楽な生活はできますから。墓標に刻むなら「わが人生に悔いはなし」とか、何かを完遂したというニュアンスの言葉にしたいです。

嶺井:私は、自分の葬儀に一緒に仕事をした仲間たちが集まって、惜しまれつつも「あいつはよく失敗していたよね~」と笑いが起き、失敗談を酒の肴にして盛り上がってくれたら幸せです(笑)。

大きなチャレンジをするには、多くの優秀なメンバーが必要です。そのために今、多くの人の人生を動かし、仲間を集めています。自分と一緒にチャレンジをしてくれた結果、その仲間たちにとってかけがえのない経験や思い出ができていたら、きっと私の葬儀ではみんなが思い出話をしながら盛り上がれるのではないかと思います。そんな形で葬儀を迎えられるよう最後の一瞬まで仲間達とチャレンジしていきたいと思います。

構成=華井ゆりな モデレーター=谷本有香 写真=藤井さおり

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