以下は、2015年12月31日~16年12月23日に最も資産を増やした10人の全リストだ。
1位 ウォーレン・バフェット
資産増加額:123億ドル
資産総額:742億ドル
昨年7月に29億ドルもの巨額寄付をしたバフェットだが、CEOを務めるバークシャー・ハサウェイの株価が20%上昇したことで、最終的に資産を大幅に増やした。増加幅の半分以上(78億ドル)はドナルド・トランプが大統領選に勝利した11月以降のものだった。
2位 王衛
資産増加額:108億ドル
資産総額:144億ドル
王が会長を務める「中国のフェデックス」ことSF(順豊)エクスプレスは、既に上場済みだった馬鞍山鼎泰稀土新材料と合併。上場に必要な煩雑な審査を回避できるこの手法は「裏口上場」と呼ばれ、中国では頻繁に行われている。馬鞍山鼎泰稀土新材料の株価は2015年12月末から2倍以上上昇した。
3位 ハロルド・ハン一家
資産増加額:91億ドル
資産総額:151億ドル
米国の「フラッキング王」であるハンの資産は、2014年の原油価格下落により130億円以上減少したが、その後は順調に回復。2016年に損失分の大半を取り戻した。
4位 姚振華
資産増加額:73億ドル
資産総額:83億ドル
保険会社の支配株主だった姚は、投資家としてはほぼ無名だったものの、中国の不動産大手、万科企業の株式を大量に買い占めたことで有名になった。姚は現在、万科の株式の25%を所有し、国内40か所以上のショッピングモールを所有している。
5位 孫正義
資産増加額:71億ドル
資産総額:194億ドル
ソフトバンクグループの孫社長は、既に好調だった2016年を、トランプとの会談で華やかに締めくくった。昨年12月の会談後、トランプ・タワーのロビーで、米国のスタートアップ企業への500億ドルの投資を発表。ソフトバンクの株価は2日間で12%上昇し、日本一の富豪の座をファーストリテイリングの柳井正会長兼社長から奪い取った。