5. 「クラフト大麻」の増加
医療大麻用の吸入器を販売するグリーンレーンの最高マーケティング責任者(CMO)、サシャ・ケイディーは大麻市場の今後について、供給が増えると共に価格が低下し、コモディティ化が進むと予想している。
「アルコール産業が成熟期に経験したのと同じことが起きている。生産者はパッケージに高級感を出したり、ブランド構築に努めたり、その他の付加価値を与えたりするによって、商品の差別化を図っている。今年は“クラフト大麻”が誕生するだろう」
6. 不適合品の再利用が進む
農薬検査に合格しなかった大麻は現在、破棄することが義務付けられている。だが、業界団体のカナビス・ビジネス・アライアンス(CBA)は議員らの協力を得て、こうした大麻の新たな利用方法を生み出したい考えだ。不合格品を材料に安全だと考えられる溶媒系の濃縮物を製造することを許可する新たな規則の導入に向けて、活動を行っている。
業界注目の2点
今年予想されるこれらの事柄に加えて、米国の大麻産業には注目すべき点が2つある。嗜好用大麻の新たな市場となったカリフォルニア州と、(ドナルド・トランプ次期大統領が司法長官に指名した)ジェフ・セッションズだ。指名が今後、法執行機関の大麻産業への対応に何らかの変化を生じさせるのかどうか、業界関係者は警戒感を強めている。