マネー

2017.01.07

フォーブス「フィンテック50」 与信・ファイナンス系10社リスト

Photo by everything possible / Shutterstock.com

フォーブスは昨年11月、今回が2回目となる「フィンテック50」を発表した。このリストは米国でフィンテック関連事業を行なう企業のうち代表的な50社を選出するもの。

既に「個人金融サービス業界を破壊する13社」「資産管理・投資運用系18社」を紹介済みだが、ここで金融機関への与信情報の提供や請求書の現金化などを手がける10社を紹介する。

Affirm 

オンラインでの買い物の際に分割ローンを提供。金利は10〜30%。マーチャントが金利を負担するケースもある。最近では、ミレニアル世代がクレジットヒストーリーを築けるよう、信用調査所へのローン返済記録の報告をスタート。現在、エクスペディアやEventbrite を含む800社以上のマーチャントと契約。サンフランシスコ本拠。
創業者:Max Levchin(41)はペイパルの共同創業者で、Yelpの元チェアマン。
出資元:借入を含めて総額4億2,500万ドルをFounders Fund 、Spark Capital、Jefferies、Andreessen Horowitz、Khosla Venturesから調達。

Aztec Exchange

発展途上国のサプライヤー向けに請求書の現金化サービスを提供。Caterpillar、Kimberly-Clark、L’Oréalなどが同社のサービスを利用している。アイルランドのダブリン本拠。
出資元:1,500万ドルをMaya Capital、Eton Street、Hirsch Family Fundから調達。
脅威となる業種:伝統的なファクタリングサービス

C2FO 

アルゴリズムと入札システムを駆使して、バイヤーとサプライヤーの請求・支払いニーズをマッチングする。サプライヤーにとっては、48時間以内に請求書を現金化できる代わりに請求金額をディスカウントし、支払った企業は期日になると額面通りの金額を受け取ることができる。これまでに入札のあった請求書総額は680億ドルに達する。カンザス州フェアウェイ本拠。
出資元:9,900万ドルをUnion Square Venturesなどから調達。
脅威となる業種:既存の売掛債権を扱うファクタリング会社やビジネス向けクレジットカード会社

Fundbox

中小企業が請求書を早期に現金化できるサービスを提供。資金繰りに悩む中小企業は、期日前に最高10万ドルまで受け取ることができる。これまでに5万社が同社のサービスを利用している。サンフランシスコ本拠。
出資元:1億1,250万ドルをKhosla Ventures、General Catalyst Partners、ジェフ・ベゾス、アシュトン・カッチャーが設立したSound Venturesなどから調達。

Fundera

小規模事業者向けに、ローンや法人向けクレジットカードの比較から申請までできるサイトを運営。これまでに2億5,000万ドルの融資を仲介している。ニューヨーク本拠。
創業者:Jared Hecht(29)は、これまでに「GroupMe」を設立し、スカイプに8,000万ドルで売却している。
出資元:1,500万ドルをKhosla Ventures、First Round Capital、QED Investorsなどから調達。
次ページ > レンディング・プラットフォームを提供する企業など、他5選

編集=上田裕資

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事