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2017.01.05

米自動車サイトでの検索回数、2016年も日本車が上位占める

ホンダ: CR-V(whitelook / Shutterstock.com)

米自動車情報サイト、エドマンズ・ドット・コム(Edmunds.com)によると、2016年中に同社のウェブサイト上で検索回数が多かったモデルは、大半がSUVと日本車だった。この結果は、恐らく驚くものではないだろう。

同社サイトの新車と在庫に関する情報が掲載されたページで、検索回数が最も多かった主な日本メーカーのモデルは以下のとおり。前年とほぼ同じ名前が並んだが、検索回数の順位にはわずかな変化がみられたという。

ホンダ: CR-V、アコード、シビック、パイロット
トヨタ: RAV-4、ハイランダー
マツダ: CX-5
スバル: フォレスター
フォード: ムスタング、F-150

ホンダ車が上位の多くを占めることについて、女性向けの車情報サイト、シーバイズカーの創業者は、「同社モデルの購入者はブランド忠誠度が高く、同じホンダの別の車を新たに探す人が多いのだろう」と話している。

また、SUVについては「シートをフルフラットにできるなど、居住空間とラゲッジスペースに柔軟性のあるタイプや全輪駆動の需要が高まっている」と指摘。「従来は全輪駆動のニーズが低かった地域で、洪水や吹雪などの異常気象に備え、安全性のためにこうしたタイプを選ぶ消費者が増えている」と説明した。

一方、販売台数の上位10モデルに入ったとみられるのは、トヨタ「カムリ」と「カローラ」、フォード「エスケープ」、日産「アルティマ」、ピックアップトラックのシボレー「シルバラードC1500」とダッジ「ラム1500」など(記事公開の時点では推計に基づく)。

エドマンズの上級アナリストによると、「販売台数のトップ10は、(モデル名でみると)セダンと軽トラック(ピックアップとSUV、バン)が半数ずつとなった。だが、これは2016年中に見られた軽トラックの高い人気を反映したものではない」という。実際には、新車の販売台数のうち約60%は軽トラックが占めており、過去最多を記録したと推測されている。

軽トラックの販売台数はここ数年、わずかながらも全米の各地域でセダンを上回ってきた。ガソリン価格が低水準にとどまったことからも、車内スペースが広くて車高があり、馬力が大きいモデルが選ばれる傾向がみられた。

編集 = 木内涼子

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