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港区で美容室業に携わりながら、美容による途上国のイノベーションを研究中。

Seth McConnell / gettyimages

「美容室」は普通に目にする、普通の職業のようだが、人類の歴史の中でも相当古く、かつ世界共通の仕事である。髪は伸びるし、爪も伸びる。人類はある時から、清潔になることが良いことだと気付いたのだろう。

海外旅行に行くと、こぞって観光地や地元の有名レストラン、お土産屋さんなんかを回るのが普通であろう。例えばフランスに限っても、地方ごとにいろんな料理があり、季節の違いや飲み物の違いもあり、まさに旅の醍醐味となる。

このように、短期の海外旅行でレストランは行くが、美容院に行く人は聞かない。行く計画がないのが普通といえば普通だろう。

しかし海外転勤など長期滞在になると、話は違ってくる。住居や食べ物もそうだが、美容室は相当困ると相談を受ける。言葉が通じずレストラン情報に困っても、お腹が空いてどこかへ行けばそれなりに美味いと感じるもので、土地柄にあった食材を好奇心と合わせて試したりできる。

ところが美容は、必要な産業でもありながら、ファッション的フェティッシュな産業な側面もあり立ち位置が微妙だ。行かなくてもいいが、行かなきゃいけない。長期になると必ず必要な時期に出くわす。

美容作業には自分ではできない事が多く、専門家に委ねることが多く、医者にかかるのに近い。しかし医者と違って、健康であっても毎月行くようなもので、趣味も反映したサービスが望まれる。そんな事情が重なり、美容室には飛び込みにくい。企業転勤の人は、大抵が前任者の情報を頼りに美容室を踏襲している。

僕は海外旅行でもよく美容室にお試しに行く。美容業界にいながら男子なので、髪型が変でストレスが溜まるなんてことまでは行かない。むしろ、どんなサービスか興味がある。

特に美容は歴史も長く、文化的、宗教的側面があるので異文化体験にはもってこいのエンターテイメントとも言える。無理に長蛇の列にならんで入場券を払って博物館でその国の文化を見なくても、美容室なら一石二鳥なのだ。ぜひ皆さんにもお勧めしたい。

国によって多種多様

世界のあちこちでカットしているが、その中でも思い出の美容室がいくつかある。世界のトップ美容室は似たり寄ったりなのであくまでもローカル美容室の思い出話をしたい。

日本とアメリカ、フランスなんかは近い美容文化であり、なんとなくロンドンも同じだろうと思う読者が多いのではないか。ところがどっこい、イギリスは時間がゆっくり流れている。男性のカットに3時間くらいかかってしまう。

ジェルで髪を尖らせた最新ファッションの美容師と思いきや、時間が長い。長い。長い。旅の間くらいゆっくりと思う僕でさせ、いつ終わるのか心配になってくる。もしくは値段があがるのか、とか余計な想像をしてしまう。日本のアシスタント美容師のように年配の人が、少しずつ切る。

しかも、ご丁寧に紅茶がでてくるのだが、トイレにも行きたくなるので一時中断。また切り始める。ある意味、日本人のように頻繁にいかないので美容室を利用するときは丁寧に時間をかけるらしい。

イタリアの地方都市では俳優のようなイケメン美容師に切ってもらった思い出がある。とにかくサービスが良かった。言葉もあまり通じていないがそれでもよく会話をしながら、進んで行き楽しいサロンだった。

文=朝吹大

 

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