中国ITトレンド2大潮流 フィンテックも「政府主導」で進む

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「グローバル・ファースト」の流れ

中国企業は2016年、海外進出を加速させ国外でのM&Aに2,070億ドル(約24兆円)以上を費やした。M&Aと海外投資ブームは2017年も続きそうだ。進出先はヨーロッパ、米国、東南アジアに広がる。アリババの金融グループ会社、アント・フィナンシャルは最近、タイのフィンテック企業Ascend Moneyに出資した。

中国企業は2016年1〜9月、米企業に35億ドル(約4,100億円)を投じた。アナリストは、「2017年に勢いが衰える理由が見当たらない。欧米での投資はますます加速するだろう」と述べた。

国内マーケットを飛び越えて海外に進出する企業も現れている。モバイルツールプロバイダーの「Cheetah Mobile」(猟豹移動)は、北京に本社を置くが収益の半分以上を海外で上げている。上海を拠点とする動画SNSアプリの「Musical.ly」は、米国と欧州で最もダウンロードされているアプリの一つだ。

「中国の若い起業家は今や国内で成功を収めることよりも、海外での成功を第一に考えている」と関係者の一人は述べた。

編集=上田裕資

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