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Opinions expressed by Forbes Contributors are their own.

(Photo by Frederic Stevens/Getty Images)

フランス政府は2016年2月、太陽光発電パネルを敷き詰めた道路を5年間で1,000キロに拡張すると発表した。それから数ヶ月を経た12月22日、ノルマンディー地方の小さな村で最初の1キロがようやく完成した。

発表によるとこの道路を通る車は一日2,000台ほどで、街路灯で使用する電力は十分賄えるという。しかし、約500万ドル(約6億円)を投じたこのプロジェクトが生み出す経済効果はわずかなもので、世論の反発も高まっている。

フランスのロワイヤル環境相や建設企業のコラス社は、ワットウェイ(Wattway)と呼ばれるこの道路の建設コストが、テクノロジーの発達とともに低下すると主張している。

ロワイヤル環境相によるとこの太陽光道路は、既存のインフラを有効利用しており、土地の入手コストをかけずに電力が生み出せる点で優れているという。しかし、費用対効果の点では疑問が残る。ワットウェイに使用される太陽光パネルは1キロワットの発電に対し、住宅の屋根に用いるパネルの13倍のコストがかかる。

業界関係者からも批判の声はあがる。Network for Energetic Transition (CLER)の副社長Marc Jedliczkaはル・モンドの取材に対し「この道路は技術的進歩かもしれないが、安定的に電力を供給できるかどうかは疑問だ」と述べた。

しかし、フランス政府はこのプロジェクトを強気で進める構えのようだ。今回の1キロ分の完成を発表した同日、政府は2017年にはマルセイユ・フォス港付近や、164号線の別の地域でも太陽光パネルの敷設を開始すると発表した。

編集=上田裕資

 

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