3位 LG「 V20」
良い点:バッテリーの取り外しが可能。カメラは広角レンズを採用しており、面白い写真が撮影できる。UIはサムスンのTouchWizよりもはるかに使いやすく、ダブルタップでオン・オフしたり、タップでロックを解除する「ノックコード」機能が搭載されている。オーディオ機能も非常に優れ、スマホの中では最高レベルの音質と言える。また、画面を常時オンにして通知を表示することができる。Galaxy S7も似た機能を備えているが、LG V20の方が格段に実用的だ。LG V20は、基本ソフトとしてAndroid Nougatを搭載した数少ない機種の一つとなっている。
悪い点:バッテリーはサムスン端末より長持ちするが、iPhoneや中国メーカーには劣る。また、デザインはサムスンのS7やNote 7と比較するとやや不格好で、液晶ディスプレイも有機ELと比べると画質が見劣りする。最悪なのはカメラを自動調整で撮影すると、必ずと言って良いほど露出オーバーになる点だ。マニュアルモードにしてISO感度を自分で調整しなければならない。
備考:タイムやニューヨーク・タイムズなどの大手メディアは、Galaxy Note 7の代替機種としてiPhoneやGalaxy S7、Pixel、HTC 10などを挙げている。米国での知名度がそれほど高くないOnePlus 3やHuawei P9、Xiaomi Mi 5の名前が挙がらないのは仕方ないとしても、LG V20が含まれていないのは理解に苦しむ。LGはアメリカでも認知度が高い大手メーカーであり、V20は非常に高性能な端末だ。筆者が冒頭に書いた大手メディアによる偏った報道の最大の被害者はLG V20だ。
2位 OnePlus「3」
良い点:OnePlusの独自OS「Oxygen OS」は、AndroidベースのOSでは最も優れている。メモリは6GBで、処理速度は現在売られているスマホの中で最速と言っても過言ではない。カメラ性能も優れ、価格が倍以上するGalaxy Note 7に引けを取らない。
悪い点:課題はほとんど思い浮かばないが、あえて挙げるとすれば解像度が1080pであるということくらいだ。
1位 シャオミ「Mi Mix」
良い点:ベゼルレスのデザインは非常に美しい。シャープのAQUOS端末もベゼルレスだったが、知名度が低い上に性能も悪く、全く普及せずに終わったために、Mi Mixが実質的に初のベゼルレス端末だと言える。ディスプレイの解像度を除いてほぼ全ての機能が最高レベルでありながら、価格はアップルやサムスンの端末より約300ドルも安い。バッテリーの持続時間はこれまで経験したことがないほど長く、午前10時から深夜2時まで使用しでも残量はまだ35%もあった。サムスンとは異なり、戻るボタンなどの位置を変更することができる。
悪い点:16メガピクセルのカメラを搭載しながら、カメラ性能はiPhone 7 PlusやLG V20、Galaxy S7 Edgeに遠く及ばない。デフォルトでのバッテリー節約設定がアグレッシブ過ぎるため、プッシュ通知が届かない点もマイナス。
備考:デフォルトの設定でプッシュ通知が届かないことは非常に不便で、年間25台ものスマホをテストするスマホオタクの筆者でも、修正するのに長時間を要した。一方で、最近の機種がどれもiPhoneのクローンに見える中で、Mi Mixは次世代スマホと呼ぶにふさわしいほどデザインが革新的だ。サムスンが来年リリース予定の「Galaxy S8」もほぼベゼルなしのデザインになると噂されるが、サムスンを先取りした点は高く評価でき、Mi Mixを1位に選んだ。
(編集部注:筆者は7位にiPhone 7 Plusを、6位にMeizu Pro 6 Plusをあげていたが詳細は省いた)