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I write about the future of mobility and evolution of transportation.

Worawee Meepian / Shutterstock.com

12月22日、ウーバーは同社の自動運転テストモデル「Volvo XC90 SUV」をサンフランシスコで輸送車両に積み込み、アリゾナ州に向けて送り出した。ウーバーはカリフォルニア州で自動運転テストに必要な、申請費用150ドルの書類を提出していなかったため、公道テストの差し止め命令を受けていた。

アリゾナ州のダグ・デュシー知事はウーバーを歓迎する声明を発表した。「カリフォルニア州はあなた方を欲しがってないようだが、うちは欲しい」

ウーバー側は「弊社の車両は今朝、アリゾナに向けてトラックで旅立ちました。アリゾナで自動運転の試験プログラムを拡大します。デュシー知事の支援を非常にありがたく思います」と発表した。

デュシー知事は今年5月、民泊を禁止する法案を“阻止する法案”に署名しており、シェアエコノミーに前向きな人物としても知られている。

ウーバーは16台のテスト車両を12月14日からサンフランシスコで運行させていたが、州の規制当局はこれを認めなかった。ウーバー側は独自の法解釈で、従業員2名が同乗しテストする自動運転車は「法的には自動運転にあたらず、許可を得る必要はない」と主張したが、州は停止命令を出した。

当局の担当者はウーバー側に「申請書類を提出すれば、審査は迅速に行なう。通常は72時間かかる審査プロセスも簡略化する」と述べていた。ウーバーが何故この命令に従わなかったかについては次のように推測できる。当局は、テスト運行に際し、事後が起きた場合の報告と、自動運転中にどの程度の頻度で人間の操作が必要になったかの報告を求めていた。ウーバー側は恐らくこの情報の共有を避けたい意図があったと思われる。

カリフォルニア州とは喧嘩別れ

カリフォルニア州ではこれまで20社が認可を得て自動運転テストを行なっている。グーグルやフォード、ホンダ、ニッサン、テスラ、Delphi、ボッシュらが許可を得て約130台の車両がテスト運行中だ。筆者はこのうち数社から、認可プロセスについての話を聞いたが、特に不満を述べる者は居なかった。ウーバーのけんか腰のアプローチはかなり不可解にも思える。

米国運輸省は今年9月、自動運転に関わる規制ガイドラインの草案を発表したが、現状では全米レベルの規制基準は定まっていない。当面は各州が独自の判断でルールを定めている状況だ。

この分野の先駆者を目指すウーバーは、9月にピッツバーグでテスト走行を開始していた。同社は今年、自動運転ロボットのOtto社も買収している。Otto社の共同創業者のAnthony Levandowskiは、グーグルでかつて自動運転部門を率いており、彼の離脱後にグーグルは自動運転部門をWaymo社として独立させている。

ウーバーは声明で次のようにも述べている。「弊社は新天地で実験を継続するが、カリフォルニア州での実験を諦めた訳ではない。製品を磨き上げ、全米に適用可能なものにしていく」

ウーバーがカリフォルニアで見せた反抗的態度が何を意味するのかは分からない。しかし、「ルール破りの常習犯」というウーバーの評価が、さらに確固たるものになったことだけは確かだ。

編集=上田裕資

 

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