テクノロジー

2016.12.27 12:00

韓国LG、新スマホ「G6」はVR対応でハイエンド市場を狙う?

Sergei Prokhorov / Shutterstock.com

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スマホ業界で韓国LGはサムスンの影に隠れて目立たない存在だ。しかし、家電メーカーとして広く知られるLGは2015年に6,000万台近くのスマホを販売し、その数は前年度から増加している。

2016年に2つのフラッグシップモデルを発表したLGは、高性能なカメラ機能で知られる「V20」や、モジュールで機能拡張ができる「G5」といった端末を発表。ニュースサイトのAndroid Centralは同社を「メディアのレーダーにはかかりにくいが、本当に良いスマートフォンを作るメーカー」と評価した。

G5は2016年4月に発売され、グーグルのモジュール式スマホ「Project Ara」を想起させる取り組みで大きな注目を浴びた。

G5の本体下部は取り外し可能で、交換モジュールにはカメラのシャッターボタンや、ダイヤル付きのカメラグリップ、B&Oのオーディオユニット等が用意。16メガピクセルのカメラとクアルコムのSnapdragon 820プロセッサを搭載していた。ニューサイトのテックレイダーはこの端末を「極めて優れたフラッグシップモデル」と評価した。

しかし、G5はその後、競合らに存在感をかき消されてしまった。バッテリーの持ちの悪さやデザインのまずさを指摘する声もあがった。

2015年にスマホで488億ドル(約5.7兆円)を売り上げたLGは、2017年の次期モデル「G6」で再びハイエンド市場にチャレンジしようとしている。G6はG5をさらにハイスペックにした端末で、VRゲームに対応しヘルスモニタリング機能を持つとされる。「視線センサー技術や防水機能も備える」と、G6の専門メディア「lgg6info.com」は予測している。

さらに、LG製のスマートウォッチやVR機器との連動も可能になるとされる。

予想価格は650ドルで、Snapdragon 830プロセッサを搭載。32ギガの内部メモリを持つとphoneArena.comは述べている。G5で目立ったモジュール機能には注力せず、外観は伝統的なハイエンドスマホに近いものになりそうだ。

G5に関してはグーグルのProject Araほどの魅力を感じなかったという評価もあった。来年のG6が防水仕様になるかどうかは未知数だが、G5は防水機能を持たない事と引き換えに、バッテリーを取り外し可能にしていた。

「G6は処理速度をより向上すると同時にメモリも増大し、ユーザーを驚かせる新機能を搭載するはずだ」とlgg6info.com は述べている。

編集=上田裕資

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