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Photo by mirtmirt / Shutterstock.com

フィンランドの車載用ソフトウェアのスタートアップ企業「ライトウェア(Rightware)」が、中国のサンダーソフトに6,800万ドル(約80億円)で買収された。ライトウェアは2009年の設立。自動車メーカー向けに、車載ソフトや情報ソフトの構築を行なうシステムを販売する。

今回の買収は2017年初頭に完了する予定。ライトウェア社の製品「Kanzi」は現在、20以上のグローバル自動車ブランドで採用されており、CEOのヨナス・ゲウストは「2022年までに2500万台以上の車両に搭載される見込みだ」と述べた。

「今回の買収は成長著しいアジアの自動車産業での弊社の存在感を高め、欧州や米国での立ち位置をより強固なものにする」とゲウストはアナウンスした。

サンダーソフトは2008年に設立され、中国の深セン株式市場に上場。中国内に7ヶ所のR&Dセンターを持ち、日本と韓国、米国にサポート拠点を設けている。自動車分野以外でもモバイルやIoT市場にも進出中だ。

サンダーソフトとしては今回が初の海外企業の買収となった。ライトウェアとの取り組みで、同社は欧州に地盤を拡大し、自動車産業での勢力を広げていく。

「ライトウェア社独自のテクノロジーや設計ノウハウ、世界レベルの人材を活用し、弊社のイノベーションを加速し顧客にメリットをもたらしたい」とサンダーソフトCEOのラリー・ゲンは述べた。

ヘルシンキ本拠のライトウェア社は従業員数50名。買収後もオペレーションは独立して行なわれ、フィンランドで事業を継続。今後1年で20名を新規に雇用するとしている。売上は近年、急速に伸びており2016年の売上高は700万ユーロが見込まれている。

ライトウェア社のイグジットはスカンジナビア諸国でのスタートアップ景気の高まりの一例と言える。直近のPWCのIPOリポートで、スカンジナビア諸国全体のIPO件数と市場価値はロンドン証券取引所を上回った。英国のEU離脱を控え、この流れはさらに加速することも予測される。

編集=上田裕資

 

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