例えば大手町に位置するラグジュアリーホテル、アマン東京のラウンジで提供しているアフタヌーンティーは、予約3か月待ちと言われています。「ブラックアフタヌーンティー」として、食器や食材を黒で統一しているという独自性が今、女子の心を惹きつけてやまないのです。そのお値段、5,198円。
アマン東京に限らず、リッツカールトン、ペニンシュラ、マンダリンオリエンタルなど高級ホテルではどこも5000円を優に超えるアフタヌーンティーを提供していますが、土日は特に満席続きの様子です。
そんなアフタヌーンティーを20代そこそこの女子たちが大勢楽しめる不思議について、考えてみました。
アフタヌーンティーといえば「ケーキスタンド」。3段のプレートにサンドイッチやスイーツが並べられ、とてもフォトジェニックです。
サンドイッチから始めて、別添のスコーン、最後にスイーツという順で味わう、というのが基本ルール。スコーンに塗るクロテッドクリームやジャムにもまた、可愛らしいプチサイズだったり好きな味を選べるバリエーションだったり、女子心をくすぐる仕組みがたくさんあります。
ただ、色気も何もない話ですが、ケーキスタンドにのってくるのはサンドイッチ2切れにブルスケッタが2切れ、ケーキが2種類、ひとくちサイズのデザート2種類といった具合。それに加えて、大抵スコーンが2個くらい別皿で運ばれてきます。
おやつとしてはもちろん、ランチやディナーとしても女性には多すぎるくらいの量で、特にスイーツをこんなに一度に食べることはスイーツビュッフェくらいでしか考えられません。
実際、私の経験でも、一緒にアフタヌーンティーに行った友達の大半は食べ終えた途端お腹いっぱい・・・と動きが鈍くなりますし、食べきれない友達もいます。「美味しいものを少しだけ」が美しいとされる中で、美味しくて高価なものをたっぷり頂く必要は、本当はないのです。
では、なぜ求めるか。その理由を私は下記のように分析しています。