5. 経済効果
アジア初の開催となった「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ 福岡大会」は、イベント、各チームのスポンサー、協賛企業、そして福岡市にどのような経済効果をもたらしたのか。2日間の入場者数やイベントの盛り上がり具合からヒモ解いてみる。
ソフトバンク
ソフトバンクグループが、関西ヨットクラブをサポートし、「ソフトバンク・チーム・ジャパン」として、世界最高峰のヨットレースに挑戦。15年ぶりとなった日本チームの出場は、大会をさらにグローバルなものにした。
協賛企業
オフィシャル・タイトル・パートナーの「ルイ・ヴィトン」、オフィシャルスポンサーの「BMW」「オラクル」(全16社)に加え、福岡大会では28社の企業が同イベントに協賛。「さとふる」「八海山」なども名を連ねた。
観客動員
2日間にわたって行われた福岡大会の来場者は、1日目6,075人、2日目7,742人、海上観戦者を含めると約2万人だった。「ワールドシリーズ」第1戦の英国・ポーツマス大会は25万人。アジア初ということもあり、改善の余地がある。
経済効果
日本では、まだ馴染みのうすい競技とあって、海外と比べると来場者の数はやや少なめとなった。しかしながら、ビーチに出店した協賛企業のブースは大盛況。記念グッズを扱う店舗やアトラクションブースには長蛇の列ができた。
6. 副賞
優勝チームには、「ルイ・ヴィトン」特製のダミエ・グラフィットキャンバスのキーポルが、クルーの人数分贈られた。「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の勝者のためだけに特別に作られた製品(非売品)で非常に価値のあるものだ。
7. アメリカズカップへの道
1) ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ
勝利と通算ポイントを競うフリートレース。総合優勝したチームは次の選抜レースで2ポイント、準優勝チームは1ポイントのアドバンテージを得る。
2) ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・クオリファイヤーズ
6チームが参加。マッチレース形式の総当たり戦が2回行われる。チャレンジャーチーム(オラクルは防衛艇)内で4位までがプレーオフに駒を進める。
3) ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・チャレンジャー・プレーオフ
防衛艇を除くクオリファイヤーズを勝ち抜いた4チームによる5戦先勝方式の準決勝、決勝戦。勝者は、アメリカズカップのチャレンジャー艇となる。
4) アメリカズカップ・マッチ プレゼンテッド バイ ルイ・ヴィトン
防衛艇のオラクル・チーム・USAとチャレンジャー艇のマッチレース。7戦先勝方式。勝者は晴れてアメリカズカップを手にすることができる。