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2016.12.21 08:30

コーヒー1杯に12ドル スタバが挑む高級チェーン、業界改革なるか

Photo by Natee Meepian / Shutterstock.com

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先日退任が発表されたスターバックスのハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は今後、1杯12ドル(約1,400円)の高級コーヒーを提供する新規チェーンの立ち上げに取り組む予定だ。
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「スターバックス・リザーブ・ロースタリー」初の店舗は2年前、シアトルにオープンした。「コーヒーのシュライン(聖堂)」を自称する同店ではその場で焙煎された豆を使用し、全米から集められた選りすぐりのバリスタが入れるコーヒーが提供されている。サイフォン式コーヒーの値段は12オンス(約355ミリリットル)のカップ1杯で12ドルだ。

スターバックスは今後、このロースタリー(焙煎所)店舗を20~30店に拡大し、さらに店内焙煎を行わない「スターバックス・リザーブ」ブランドの店舗を1,000か所で展開する計画だ。

このコンセプトについて考える時、筆者の頭に繰り返し浮かぶのは、クラフトカクテルラウンジとの共通点だ。本記事ではスタバの新たな高級チェーン計画の展望について、クラフトカクテルの世界と比較しながら考えてみる。
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ブルームバーグによると、米国ではアルコール飲料の消費量が減少している一方で、高級なビールやワイン、カクテルの人気が上昇し、消費者が酒類に使う額は増加している。販売されるワインのうち48%がグラス1杯当たり10ドル以上の高級品で、カクテルになるとその価格はさらに上昇する。

コーヒーもこれと同様に、大きな変革の時期を迎えている。才能あふれるバリスタらは、これまでのラテやマキアートにバニラや塩キャラメル、パンプキンといったフレーバーを加えるメニューのみならず、フラットホワイトや水出し、窒素入りといった新たな製法でのコーヒーを提供している。そして新しいアイデアが生まれるたび、価格もその分上乗せされる。

ただ、高級コーヒー店を成功させるためには、期待と価格に見合う店内体験を提供しなければいけない。コーヒーはビールやウオッカと同じく本来は日用品であり、20年前だったら1杯に5ドルを払うなど考えられなかっただろう。
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翻訳・編集=遠藤宗生

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