ビジネス

2016.12.20

クラフトビール版のソムリエ「シサローン」、取得で狙えるキャリアアップ

Ethan Miller / gettyimages


ダニエルズは自らの経験から、「ビールを提供する人たちが仕事に対するもう少しの誇りと、製品の提供におけるプロ意識を持てるようにするため、誰かが何かをしなくてはならない」と考えたという。

現在では、多くの醸造所直営パブやバーが従業員らにこの資格の取得を奨励、または義務付けている。オンラインで受験可能な認定ビール提供者の資格を取得した人は、世界各地の7万5,000人以上を数える。

同プログラムで取得できる認定資格は、以下の4つだ(数字は合格者数)。

・ビール提供者──約7万5,000人、オンラインで受験可能
・シサローン──約2,500人
・上級シサローン──20人、2015年に創設
・熟練シサローン──11人

シサローンの3資格については、北米の各地と英国、オーストラリア、アジアの各地で試験が行われている(中南米でも開始の予定)。これには、異臭の認識や風味の種類の特定に関する能力をみるためのテイスティングが含まれる。熟練シサローンの資格を取得することは非常に難しく、多くの合格者が何度目かの挑戦でやっと合格している。

数少ないこの資格の取得者の一人は、資格試験はさまざまなレベルの従業員に必要とされる知識の習熟度を判定するのに有効だと話している。また、ダニエルズはこれらの認定について、これからプロを目指す人たち、そして将来有望なプロたちが優秀な人材であることを証明する重要なものだと述べている。

編集 = 木内涼子

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