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2016.12.16

元CIA副長官、プーチンの攻撃にオバマは報復しろ 9.11を思い出せ

(Photo by Chip Somodevilla/Getty Images)


彼によると、9.11との共通点は、米国に対してこれほどの規模の攻撃を仕掛けてくる国があることを政治家は誰も予測できなかったことだという。

「プーチンが旧ソ連から独立した国々にひどいことをしているのは周知の事実だが、米国に対しても物怖じせず攻撃を仕掛けてくるとは思わなかった。我々は明らかに彼を読み違えていた」

オバマに残された時間は短い

オバマは、ロシアによるサイバー攻撃の分析を命じている。また、CBSは政府高官の話として、ロシア政府の情報機関であるGRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)の幹部に対する制裁措置も検討していると伝えている。しかし、モレルはこれでは手ぬるいと指摘する。

トランプが指名した情報機関のトップたちがどのようにロシアと対峙するかは不明だ。次期CIA長官に任命されたマイク・ポンペオについて、モレルは次の様に評している。「ポンペオは党派的な人物だが、彼は非常に頭が良く、CIAには政治的中立性が求められることをよく理解している」

トランプは、HPの元 CEOであるカーリー・フィオリーナの国家情報長官起用を検討している。彼女に国家安全保障の経験があるかは不明だが、トランプの政権移行チームとは既に協議を行なったという。フィオリーナは、協議内容についてニューヨーク・タイムズに次の様に語っている。

「私たちは中国やロシアからのサイバー攻撃について話し合いました。また、トランプ次期大統領による米国を変革する方針についても議論しました。トランプには、経済政策や政府の役割、世界情勢における米国の役割、海外のアメリカに対する見方など、あらゆることを変革する意思があります。彼の考えに共鳴する人が多いからこそ、次期政権には素晴らしい人材が多く集まっているのだと思います」

編集=上田裕資

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