ツイッターは出席を断られた
会談にはツイッター幹部も出席したい旨を申し入れたが、会社の規模が小さすぎで断られたという。また、別のメディアはツイッターが選挙期間中にトランプの絵文字を作ったことが原因だったとしている。
今後、ティールがシリコンバレーとトランプ政権の橋渡し役になることは確実だ。ティールはフェイスブックの役員メンバーであり、Palantirの大株主であり、ベンチャーキャピタルFounders Fundの創設者で、イーロン・マスクのSpaceXの出資者でもある。
トランプは会見の途中、「ティール、君がみんなに電話をかけてもいいし、私に電話をかけてもいい。ここに居るみんなも、形式にとらわれたやり方はしなくていいんだぞ」と述べた。
トランプが電話をかけるのは珍しいことではない。トランプはアップルCEOに電話をかけ、iPhoneの米国内での製造を持ちかけた。クックとイーロン・マスクは会談終了後も政権移行チームを交えた会議のため、その場に残るとトランプの広報担当は述べていた。
今後、マスクとウーバーのトラビス・カラニック(インドへ出張中のため出席できず)はトランプ政権のポリシー策定チームに加わることが発表された。彼らは今後、トランプと頻繁にミーティングを重ねることになる。IBMのロメッティもこのメンバーに加わる。
今回の会談で、トランプとテック業界の断絶の空気も和らいだとの見方もあるが、それに異を唱える声もある。
「これはいわゆる、政治的見世物に過ぎない。実際に物事が進むかどうかは分からない」と述べるのは、ワシントンの保守系シンクタンクNLPCのPeter Flahertyだ。彼は先週、トランプに書簡を送り「シリコンバレーの主要企業はオバマと親しい間柄だから気をつけたほうがいい」と述べた。
「グーグルは独占禁止法違反の容疑を跳ねのけた。グーグルはトランプと仲良くしようとしているが、それはうわべだけのことだ」と彼は言った。